代表国際親善試合
10月14日(火)
戦評
過去13回の対戦で一度も勝てていなかった「王国」ブラジルから日本は歴史的な初勝利を収めた。
前半は5-4-1でミドルブロックを作り、ボールを保持する相手に対して構える日本。ある程度は機能していたものの、急にペースを変えて攻め込むブラジルに対応できず、先制点を奪われてしまう。直後にも完璧に裏を取られて追加点を献上し、足が止まったまま前半が終わる。
だが、日本は後半から「構える守備」ではなく「奪いにいく守備」を敢行。すると、相手のミスから1点差に迫り、ここから試合の流れは一変する。交代で入った伊東純也のクロスから同点に追い付くと、直後にもCKから伊東が正確なクロスを供給。これに上田綺世が頭で合わせてついに逆転に成功する。守備面ではブラジルのサイドアタッカーに対して鈴木淳之介らが懸命に対応し、ゴール前では「守護神」鈴木彩艶が君臨。終盤は防戦一方となるも、必死にリードを守り抜いて3-2で歓喜の瞬間を迎えた。
9月のアメリカ遠征から勝利を挙げられずに苦しんでいた日本だったが、ブラジル相手に大金星。来年に迫った「本番」での飛躍に期待したくなるような劇的な逆転勝利となった。