REPORT 日本代表レポート
日本代表レポート:第11回6/17(日)
自分のためではなくチームのため…コミュニケーションを深め結束を高める日本代表
14日にルビン・カザンの練習場でキャンプ・インした日本代表は、翌15日からの練習は午後3時スタートと当初の予定より30分繰り上げ、メディアへの公開も冒頭15分に限定された。いよいよコロンビア戦に向けて戦闘態勢に入ったと言える。
15日の練習にはコロンビアのメディアも登場。女性リポーターが日本の記者に、別メニューの練習をしているのが誰なのか(岡崎慎司、昌子源、そして大島僚太)確認してレポートしていた。
この日の練習は、試合後の選手に聞いたところ、午前中はミーティングでコロンビアの分析。午後の練習では「ここ3試合、セットプレーからの失点があった」(川島永嗣)ことで、セットプレーにおける守備に時間を費やした。
そして16日はセットプレーの攻撃について、試合形式で確認した。西野朗監督も15日の練習後に「「トリックというか、まともにセットした中では対抗できない部分も考えられるので変化させたい。思いきった対応も考えています」と秘策を胸中に秘めているようだ。
そのセットプレー、16日の練習後に報道陣は長友佑都に“手を変え品を変え”聞いたものの、最後まで明かすことなくミックスゾーンを後にした。
ここ3日間のキャンプを取材して感じたのは、選手同士のコミュニケーションがかなり密になったということ。ハリルホジッチ前監督は、長谷部誠や吉田麻也らベテランとは相談することがあっても、自分の要求したいことを各選手に一方的に伝えることが多かった。
ところが西野監督は「ビデオを見たら、必ず選手に質問する」(槙野智章)ことで、自然と選手間のコミュニケーションも増えていったと指摘する。槙野自身も「ポジションの近い吉田君とは距離感などについて話し合っています」と明かした。
攻撃陣では武藤嘉紀が「FC東京時代はドリブラーでしたが、マインツではストライカーのため、(これまでのテストマッチや練習では)ドリブラーだった自分をイメージしています」と、以前のプレースタイルを取り戻そうと試行錯誤しつつ、「原口君(原口元気)とは(右サイドMFの)ライバルというより、チームメートとしてコミュニケーションを取っています。芝生が長いのでドリブルしにくいですが、(左サイドの)乾君(乾貴士)も含め、プレースタイルは違いますが、お互いのプレーについてこうした方がいいと意見の交換をしています」と変化を口にする。
大会直前での監督交代が“吉と出るか凶と出るか”はわからないが、自身が試合に出たいとアピールしていたハリル時代、ザック時代、ジーコ時代とは違う雰囲気の漂っている西野ジャパンでもある。
text by 六川亨
STANDINGS順位表
RANKING得点ランキング
順位 | 選手 | 得点 | ||
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1 | キリアン エムバペ | 8 | ||
2 | リオネル メッシ | 7 | ||
3 | オリヴィエ ジルー | 4 | ||
3 | フリアン アルバレス | 4 | ||
5 | コーディ ガクポ | 3 | ||
5 | ブカヨ サカ | 3 | ||
5 | リシャルリソン | 3 | ||
5 | ゴンサロ ラモス | 3 | ||
5 | アルバロ モラタ | 3 | ||
5 | マーカス ラッシュフォード | 3 | ||
5 | エネル バレンシア | 3 |