MF 18 大島　僚太

同僚の中村憲剛（川崎Ｆ）に「今、日本で１番うまい」と言わしめる選手こそ大島僚太であり、Ｊリーグを追うサポーターならば異論はないだろう。ボールコントロールの技術は一級品で、球足の速いパスを狭いスペースで難なくトラップし、味方へパスを散らしていく。ボールタッチだけで相手をかわすテクニックは見る者をうならせる。１６年のリオデジャネイロオリンピックではグループステージ敗退に終わったものの、一際違いを見せたのが小柄なテクニシャンだった。世界との戦いを経たこと、ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督の薫陶を受けたこともあって守備面での意識も向上し、ウイークポイントとなり得るフィジカル面を補って余りある成長を遂げている。メンバーの中ではゴールまでのビジョンを描ける数少ない「起点」タイプであり、５月３１日のガーナ戦では試合後に指揮官から「キープレーヤー」と評された。周囲との連係が高まれば一層輝きを増すはずだ。