GK 23 中村　航輔

ドイツの英雄オリバー・カーンのプレーに憧れてＧＫを目指したという少年は「日本の次世代を担う守護神」という評判にたがわぬ成長を遂げてＡ代表のゴールマウスへとたどり着いた。１５年にＪ２福岡で圧巻のパフォーマンスを見せてＪ１昇格に多大な貢献を果たすと、翌年からは柏へ復帰してスタメンの座を不動のものに。１７年はリーグ戦全試合に出場し、Ｊリーグベストイレブンに選出されるなど右肩上がりの成長曲線は停滞することを知らない。Ｅ－１選手権の北朝鮮戦では、「代表デビュー戦」というナーバスになりがちな状況ながら、強心臓ぶりを発揮。ことごとく相手のシュートを防ぎ、一気にその地位を確立してみせた。持ち味は抜群の反射神経と冷静な状況判断が生み出す超人的なビッグセーブ。川島永嗣が長らく正ＧＫとして君臨するが、いつその座を奪ってもおかしくない逸材だ。