女子代表国際親善試合
10月6日(木)
戦評
ナイジェリアとの親善試合に挑んだ日本は、後半に田中美南が2ゴールを挙げ、2-0の完封勝利を収めた。
直近の目標であるFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023に向け、普段と異なる3-4-2-1の布陣で臨んだ日本。最終ラインの左右に入った熊谷紗希と高橋はなが積極的に縦パスを差し込んでチャンスを演出する。さらに、後半から投入された清家貴子や、池田体制では初招集となった北村菜々美はサイドの高い位置を取って自身の特徴を生かしたプレーを披露するなど、敵陣に進入してからの攻撃の進め方には一定の収穫を見せた。一方で、後方からのビルドアップの段階でボールをロストし、相手に数回ショートカウンターを許した課題も残る。今後のレベルアップは池田太監督の手腕に期待したい。
とは言え、3バックにすることでナイジェリアのパワーを生かした攻撃を正面からはね返せたことが完封につながっており、システム変更はトータルでプラスに傾いた。浜野まいか、藤野あおばの「なでしこデビュー組」も積極的にシュートを打ってアピールするなど、チーム力向上と個々のアピールを両にらみした、上々のテストマッチを開催できたのではないだろうか。