女子代表国際親善試合
7月14日(金)
戦評
ワールドカップ開幕前最後の一戦として、日本が同じく本大会出場国のパナマと対戦。終始ゲームの主導権を握って5-0の圧勝を収め、最高の形でニュージーランドへ飛び立つこととなった。
90分を通して目立ったのは守備における積極性だった。パナマがボールを保持する際は前線から休むことなくプレスを講じ、場合によってはウイングバックの清水梨紗がGKまで圧力を掛ける。代表初スタメンとなった石川璃音も相手陣まで出てボールホルダーを自由にさせず、チーム全体として前向きな守備を取り続けた。攻撃面ではラストプレーの精度に粗さが目立つ場面もあったものの、流れるようなパスワークでパナマの守備陣を幾度も攻略。大黒柱である長谷川唯が2得点を挙げたほか、2シャドーで精力的な動きを見せていた藤野あおばにも、うれしい代表初ゴールが生まれた。
パナマとのレベル差は多少感じられたものの、その中でもやるべきことを最後まで遂行し、「池田ジャパン」の骨格を日本のサポーターの前で見せられた点は、壮行試合としてはこの上ない結果、内容と言えるだろう。このパフォーマンスを本大会も発揮し、なでしこの花が世界の舞台で開くことを願ってやまない。