FIFA女子ワールドカップ
7月26日(水)
戦評
盤石の勝利から中3日。カタールでの「サムライブルー」と同様に、2勝目を懸けてコスタリカ戦に臨んだ。
前半から日本が実力差を見せ、圧倒。相手が前からプレスを掛けてきたことでザンビア戦に比べてやや苦労する場面も見られたが、45分を通して主導権を握る。序盤はGKの好守に阻まれるシーンも多く生まれたが、焦ることなく攻め続ける。前半中盤に守備が乱れる傾向の「コスタリカの弱点」を突く形となり、猶本光のワールドカップ初ゴール、藤野あおばの「日本人ワールドカップ最年少ゴール」で一気にリードを広げる。相手のビルドアップにも全員で冷静に対応し、ほとんどチャンスを作らせずに前半をクローズした。
後半は途中投入されたグロリアナ・ビジャロボスらに手を焼き、攻め込まれる場面も作られたが、なでしこは最後まで落ち着いて対応。田中美南、植木理子の両エースに2戦連発ゴールは生まれなかったものの、安定した守備で初戦同様に危なげない勝利を飾った。
正確には直後に行われるスペインとザンビアの結果によるが、現実的にはこの勝利の時点で日本のグループ突破はほぼ確定。ここはあくまでも通過点であるはずで、その先の頂きを見据えた準備を行いたい。