SheBelieves Cup
4月7日(日)
戦評
日本は開始早々、ディフェンスラインの裏を取った清家貴子がファーストチャンスをモノにして先制に成功。望外のリードを得ることができたが、その後はアメリカに主導権を握られる一方的な展開に。前半21分には失点を喫し、その後も立て直せないまま、水際で体を張ってゴールを守るのが精いっぱい。後半から4バックから3バックに変更して反撃を試みるが、大勢は変わらない。終盤にはPKで逆転を許し、そのまま1-2で敗戦を喫した。
選手個人にフォーカスを当てれば、谷川萌々子、古賀塔子、浜野まいから若手を筆頭に光るプレーを随所で見せていた。だが、チーム全体で比較すれば、アメリカと大きな差があったと言わざるを得ない。元来苦戦を強いられていたフィジカル面はもとより、ビルドアップをはじめとした足下の技術面でも大きな溝を見せつけられたのは苦しい。あれだけ自陣の低い位置で何度もボールを自ら手放していれば、失点は時間の問題だっただろう。
完全アウェイの中で手に入れた収穫は「このままでは世界では戦えない」という事実。パリでの大舞台はあと3ヵ月に迫っているが、中2日で迎える順位決定戦でなでしこジャパンは変わり身を見せられるだろうか。