女子代表国際親善試合
6月3日(月)
戦評
中2日で迎えたニュージーランドとの再戦は4-1で勝利。白星が最優先のゲームではないとはいえ、遠征を連勝で終えられることに越したことはない。
最大の収穫は途中出場の選手たちの「ラストアピール」だ。1点ビハインドで登場した浜野まいかと千葉玲海菜の両アタッカーは、この状況で期待される得点という結果を見事に残した。前者は抜群のシュートセンスと一瞬の隙を見逃さない集中力で逆転を呼び込み、後者はストライカーらしい嗅覚で4得点目を奪った。その4点目を演出したのはこちらも途中出場の守屋都弥。18人という狭きオリンピックメンバーの枠を懸けた最後の選考となる試合でもあり、池田太監督も頭を悩ませていることだろう。
チーム全体で振り返ると、前半の振る舞いは誰の目から見ても物足りなく映ったはずだ。主力組と言えるメンバーが先発を果たした中、第1戦はシュートすら放てなかったニュージーランドが修正してきたことを差し引いても、日本はボール保持時に安いミスでボールを失ってカウンターを受けるシーンが多すぎた。列強国はこういった隙を見逃してくれないだけに、本大会までに「ピッチ上での修正」について精度を高めたい。