女子代表国際親善試合
7月13日(土)
戦評
結果もさることながら、内容面でも満足の行く形でパリへと向かうべく臨んだ、本大会前最後の公開テストマッチ。
試合開始から比較的ボールを握られる時間が多くなる中、前線からの守備で制限を掛けてチャンスを作らせず、逆に奪ってからの速攻でシュートシーンを迎える。相手に退場者が出てからも多くの好機を作り出すが、相手の体を張った守備などに手を焼いてネットを揺らせず、得点を奪えないまま前半を終える。
後半に入ってシステムの面からテコ入れを図ると、高い位置でのパスカットから田中美南がゴールを奪い、早い時間に待望の先制点が生まれる。その後も奪われた後の素早いトランジションなどにより、相手陣でボールを奪取する回数が増えてハーフコートゲームの様相に。後半20分にはCKから追加点を奪い、直後には藤野あおばが直接FKからビューティフルゴールを決める。同35分には植木理子が得意のヘディングシュートをたたき込むと、その後は危なげなく試合を進め、4-0の快勝で終了の笛を迎えた。
先月に行われた親善試合で課題であった「修正力」は、今日の試合では改善されていたと言えるだろう。「なでしこジャパン」の第33回オリンピック競技大会での躍動に期待したい。