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日本は「現ワールドカップ王者」スペインに対し、点差以上の完敗を喫してしまった。

序盤から両者の立ち位置は明確に。低い位置からボールを保持して攻め込むスペインに対して日本は守勢に回る展開となる。そんな中、相手のビルドアップのミスを突き、巧みなファーストタッチを見せた田中美南が前半３０分に先制点を決める。これで流れをつかみたかった日本だが、現実は全く逆。反撃に出たスペインの猛攻を受け、鮮やかなパスワークから同点ゴールを許して前半を終えた。

後半からは自陣から出ることすら苦労するほど、スペイン優位の色合いはさらに濃くなる。マイボールにしても、前線につけたパスはすぐに奪われ、スペースを狙ったボールも容易に回収されてしまう。相手のシュートミスに助けられていたが、ビルドアップのミスからネットを揺らされて逆転を許す。その後も展開はほとんど変わらず、決定的な３点目を奪われて終了。１－３で敗れてしまった。

前回のブラジル遠征を含め、アウェイ３連戦で３連敗を喫してしまった「なでしこジャパン」。大きな経験は積めたものの、２年後に迫った「本番」に向けて強豪との大きな差を痛感する一戦となってしまった。