AFC女子アジアカップ
3月18日(水)
戦評
前半と後半で様相が異なる一戦を制し、日本は決勝進出を決めた。
これまでの4試合と同じような展開となった前半。ブロックを構築して控える相手を前に、じっくりとボールを回して攻め手を探る。高い位置のプレスからボールを奪って先制に成功してからも、この構図は変わらない。そこに焦りはなく、ブロックの中に縦パスを差し込んだり、パスワークに緩急をつけたり、前方の走り込みを見逃さずにロングボールを活用するなどして攻略に掛かる。数少ないピンチを迎えても、前線はプレスバックを怠らずに素早く奪回。相手の気力を奪って隙のなさを披露する、まさに横綱相撲だった。
しかし、後半は韓国の「意地」を受ける時間が増加。相手の出足が良くなって攻めあぐむことも珍しくなくなる。ただし、最終ラインは崩れることなくはね返し、ペースは完全には譲らない。3点目を決めて勝負はついたかに見えたが、直後にネットを揺らされてしまう。それでも、3分後に千葉玲海菜がゴールを奪い、相手の勢いを止めて決着をつけた。
終わってみれば大勝となったが、今大会で初めて守勢らしい守勢に回り、初失点を喫した。気を引き締め直す理由としては十分だろう。「完全アウェイ」のオーストラリア戦でも隙を見せずに立ち向かいたい。