代表国際親善試合
3月25日(木)
戦評
辛酸をなめさせられていた宿敵相手に「完勝」と呼べるような文句なしの90分間となった。
序盤から主役となったのは今日がデビュー戦の山根視来だ。所属クラブでの好調ぶりをそのままに躍動し、右サイドのタッチラインぎりぎりに伊東純也が張った際には彼が内側のレーンに入って攻撃を仕掛ける形を見せる。すると、このポジション取りが結実して先制点を奪取。後半には攻撃を自重してそつなく守備のタスクをこなすなど、総合力の高さを見せつけた。
さらに、目を見張る活躍を見せたのは遠藤航、守田英正のダブルボランチだ。遠藤の球際の強さが日本のストロングポイントであることは変わらず、加えて守田が攻守両面で質の高さを見せ、存在感を示した。2人のユニットは最後までバランスを崩すことなく、日本が主導権を握る大きな要因となった。
試合を通して前線からのハードワークを怠らず、1対1の戦いでも後手を踏むことなく対応。日本のペースで時計の針が進み、良い流れに乗ったまま途中出場でさらに4選手が代表デビューを飾るなど、底上げに成功した「森保ジャパン」。昨季の苦戦がうそのような好ゲームを披露し、ホームで韓国相手に10年ぶりの完封勝利を収めた。