FIFAワールドカップ・アジア予選
10月12日(火)
戦評
日本は苦しみ抜きながらも、一筋の「蜘蛛の糸」をつかみ取った。
システムを変更し、中盤に田中碧、守田英正、遠藤航の3枚を並べてこの一戦に臨んだサムライブルー。その効果は序盤から表れる。グループ首位を保つオーストラリアに対して巧みにパスを回し、ボールを奪われてもすぐにプレスを掛けて回収。田中が挙げた先制点もボール奪取からの素早い攻撃によるものだった。
だが、その後の時間はチャンスを生み出しても、決め切れない時間が続く。すると、後半20分にオーストラリアにPKの判定。これはのちにVARのサポートによってFKとなったものの、そのFKを直接沈められて同点となる。
それでも、後がない日本はサポーターの後押しも受け、再び攻勢に。マシュー・ライアンの好セーブに阻まれる場面もあったが、ひるまずに勢いを持って攻め続ける。すると、終了間際に浅野拓磨が放ったシュートが最後はアジズ・ベヒッチに当たってゴールラインを割り、土壇場で勝ち越しゴールを奪う。そのまま2-1でゲームを締めた。
追い込まれた日本が気迫あふれるプレーで強敵を相手に勝点3を挙げた。この勢いのまま、来月のアウェイ2連戦に臨みたい。