代表国際親善試合
9月23日(金)
戦評
本番が迫る中で貴重な実戦機会となった、今回のドイツ遠征。初戦は2大会ぶりにワールドカップ行きを決めた若きタレント軍団、アメリカと相まみえた。
試合は、序盤から前田大然を中心とするプレスが機能し、アメリカのビルドアップに幾つものミスを生じさせてチャンスを作る。すると、この良い流れのまま、鎌田大地が決定機を仕留めて先制。鎌田は以降も多くの好機に絡み、し烈な前線のポジション争いの中で好アピールに成功する。
リードを得た後の日本は相手の動きをよく見続け、前へのプッシュと後方のブロックを使い分けて主導権を掌握。中央の遠藤航と守田英正がコントロール役となってチームをまとめ、迎えたピンチは片手で数えるほどに収めた。
圧巻だったのは、堂安律と三笘薫の途中出場組。同時にピッチへ送られると、ムードを一変させるアタックを次々と披露。終盤には「三笘ゾーン」から2点目が生まれ、完勝と言える内容で90分を終えた。
可能性の低い場面が続いたセットプレーなど、以前からの課題は残っているものの、今のアメリカに対し、格の違いを見せつけて白星を得たことは自信になるだろう。本戦で当たる強豪を見据え、残り1戦でさらなる向上を図りたい。