代表国際親善試合
10月17日(火)
戦評
来月からの代表戦に向けて選手登録数が26人から23人に絞り込まれる日本。カナダ戦からメンバーを半数以上入れ替えながらも、今日のメンバーも躍動し、森保一監督はうれしい悲鳴を上げることになりそうだ。
全体的に連係面で光る内容となった。後方で落ち着かせている時間でも、相手の隙を突く縦パスが頻繁に入り、また、ポゼッション時のボール離れの良さが目立つ。これは受け手や3人目の動きの判断が早く、相手の先手を取っている証拠であり、フリーの選手ができて相手陣へ押し込む結果となる。守備時にも位置取りが良く、早い段階でピンチの芽を摘んだ。
「個のアピール」という点では久保建英が違いを出す。卓越したボールコントロールとキープ力を生かし、さまざまな局面に顔を出してチャンスの創出に貢献。トップ下で先発し、途中から右サイドにポジションを移しても遜色ないパフォーマンスを見せた。そして、菅原由勢は長いスプリントをいとわず、積極的な攻撃参加を繰り返す。マークが追い付かずにフリーになることも多く、攻撃にアクセントを加えた。
得点は2点ながらチュニジアを圧倒し、点差以上の強さを披露。選手層の厚さを再確認する一戦となった。