AFCアジアカップ
1月31日(水)
戦評
序盤の日本は、バーレーンのアブドゥラ・ユスフをターゲットにしたロングボールに若干の戸惑いを見せるも、最終ラインが落ち着いて対応し、次第に保持から好機をうかがう時間を増やす。特に毎熊晟矢は、変幻自在に立ち位置を変える攻撃参加で相手をかく乱すると、その毎熊を起点に先制に成功。これによって少し余裕が生まれたか、中央で構えるような守備を講じながら手堅く試合を進めていく。
後半は開始早々に追加点を挙げ、さらには上田綺世の2戦連発となるゴールで相手を突き放す。課題とされていた球際の攻防でも相手に引けを取らず、三笘薫が待望の復帰を果たすなど、ポジティブな発見が見られた試合であった。
一方で、失点シーンに見られるように、セットプレーというもう1つの課題が再び顕在化。今日は一時的なものとはいえ、自ら試合を難しくしてしまったのは事実であり、その要因となったゴール前での守り方をどこまで整理できるかが今後のカギを握りそうだ。
「成長」と「課題」の両方がスコアに表れたが、まずは準々決勝へコマを進められたことが大事。ここからは過密日程での連戦となるが、「サムライブルー」はどこまで進化を遂げ、歩みを進められるだろうか。