FIFAワールドカップ・アジア予選
9月5日(木)
戦評
戦前の予想通り、相手陣に押し込んで試合を進めていく日本。コンパクトな守備陣形を敷く中国に対し、チャンスを決め切れずにいたが、デザインされたCKから遠藤航がネットを揺らし、早い時間帯で先制点を奪う。その後も攻めの手を緩めずにワンサイドゲームを演じると、南野拓実の2得点などもあって最終的には7得点を記録。鬼門としている「最終予選の初戦」で、日本は「三度目の正直」を達成して白星発進に成功した。
その中でも大歓声を受け、後半に約7ヵ月ぶりに代表選手としてピッチに立った伊東純也は自ら得点を決めると、その後に2ゴールをお膳立て。右サイドを切り裂く「背番号14」が返ってきたことは、今後の日本にとっても大きなプラス要素と言えるだろう。
また、90分間を通して攻め込む時間がほとんどだったとはいえ、集中力を切らさずにクリーンシートを達成した守備陣も高評価だ。A代表デビューを果たした高井幸大も弱冠20歳ながら堂々としたパフォーマンスを披露。新戦力の「テスト」や頼もしい戦力の復帰など、ポジティブな要素が多かった中、2節のバーレーン戦でも最後まで集中力を切らさず、圧倒的な強さで最終予選を切り抜けたい。