FIFAワールドカップ・アジア予選
11月19日(火)
戦評
ボール非保持の際には中央をしっかりと固めてスペースを封じ、ボールを回収した際にはリスクを負わずに前線にラフなボールを蹴り込む中国に対し、日本はインドネシア戦同様に厳しい立ち上がりを強いられる。どちらかと言えば相手のゲームプランがうまくはまっており、決定的なチャンスを創出できずにいたが、セットプレーのチャンスを逃さず、前半のうちに2点を奪ってみせる。
迎えた後半の立ち上がりにカウンターから1点を返されるが、「サムライブルー」は慌てることなく、6分後にすぐさま3得点目を奪い、再び2点リードに。その後は徐々に疲れが見え始めた相手に対し、交代カードを駆使しながら試合を進めていく。その中でも約1年1カ月ぶりの出場となった古橋亨梧は短い時間の中でも好プレーを披露。ネットを揺らせなかったが、新たな武器になり得る期待感を残して終了の笛を迎えた。
普段とは違うピッチ状況やスタジアムの雰囲気など、「アウェイの洗礼」を受けながらも、勝点3を奪えたことは大きな収穫だ。しかし、内容面に目を移すと、選手の「個」に頼っている感が否めないのも事実だろう。このアウェイ2連戦で出た課題を精査し、3月の代表戦ではさらにレベルアップした姿に期待したい。