FIFAワールドカップ・アジア予選
3月20日(木)
戦評
日本が2-0で勝利を収め、残り3試合を残して「北中米」行きを確定させた。
合流から今日まで時間が少なかったこともあってか、序盤からやや疲労の色が見える日本。バーレーンのアグレッシブな守備に手を焼き、思うようにシュートにまで持ち込めない。短いパスに固執せず、ロングボールを使ってファイナルサードへの進入回数を増やすも、迎えたチャンスは決め切れず。ボールを保持する時間は多かったものの、主導権を握っているとは言えないまま、試合は推移していく。ゲームの進め方について、手放しで喜べない内容であるのは事実だろう。
それでも、選手層やタレント力で勝る日本は後半、前線にフレッシュな選手を送り出す。すると、中央での崩しから途中出場の鎌田大地がネットを揺らし、先制に成功する。その後は攻め急ぐことなくパスを回しながらチャンスをうかがい続けると、終盤にCKの流れから久保建英が決めて勝負あり。前回対戦のような圧勝は見せられなかったものの、「最低限の結果」を手にした。
これで8大会連続のワールドカップ出場を決めたが、あくまでもここは通過点。残す3戦を「消化試合」ととらえるのではなく、緊張感をもって本番に向けて互いに高め合う有意義なゲームとしたい。