FIFAワールドカップ・アジア予選
6月10日(火)
見どころ
かつて強豪国に対して日本がそうしたように、勝利のみに集中して戦い方を徹底したオーストラリア。受けて立つ日本は想定内の試合展開で進行し、想定外の結果に終わった。
アジアでは追われる立場であることを再確認させられ、だからこそ歩みを止められない今は、変化を受け入れる期間だろう。「パリ世代」を中心に下の世代から積極的にピックアップし、スカッドに厚みを持たせる必要性は誰もが理解しているはずだ。招集したメンバーからも分かる通り、吹田Sでの一戦も「テスト」の続きが見込まれる。木曜日に出番がなかった選手はこの晴れ舞台で大いにアピールしたい。熊坂光希と鈴木淳之介はビルドアップにたけ、Jでのプレーが認められて初招集となった俊英。俵積田晃太から刺激を受けたであろう佐藤龍之介も、走力や闘争心は負けていない。リスクや外野からの評価を恐れずにピッチを駆け回れるか。
順位はほぼ固まって消化試合の意味合いは強いが、強化試合よりも重圧がかかる真剣勝負の場。「欧州色」が濃いインドネシアは、1月にパトリック・クライファート新監督を迎えており、前回の対戦よりも強度を上げてくるだろう。またとない機会で爪痕を残し、「サムライブルー」の一員として勝利に貢献したい。