U-24代表国際親善試合
6月12日(土)
戦評
日本はほぼ完璧な試合運びで勝利を収めた。
前半から敵陣でのプレー時間、ポゼッション、チャンスの数で圧倒。中でも久保建英が圧倒的な存在感を見せる。相手の隙を見極め、フリーになれるスペースを見つける能力は際立っており、攻撃の起点として機能。シュートに結び付くプレーに多く関わり、先制点の奪取は必然といえた。この流れに乗って堂安律はパスワークの中継、三笘薫はドリブルと、それぞれ持ち味を発揮。さらに、攻撃陣はディフェンス面でも輝きを放つ。特に前田大然は高い位置からのプレスを繰り返し、自慢の快足を生かした守備で懸命にアピールを続けた。
後半は三笘に代わって入った相馬勇紀が躍動。豊田スタジアムに集まったサポーターの期待に応えてドリブルで切り裂く。後半19分には自分でフィニッシュに持ち込める場面を作りながらも、冷静さを披露して堂安のゴールをお膳立てし、「ライバル」との違いを見せた。一方の守備面ではフォーメーションを変更して3バックをテスト。守りの機会が少なかったのは残念だが、実戦経験を積んだことは収穫といえるだろう。
長期にわたった「18枠」の選考。指揮官はどのような選択を見せるのか。