U-24代表国際親善試合
7月17日(土)
戦評
最後のテストマッチとして優勝候補のスペインを迎えた日本。現在地を知るにはこの上ない試金石となった。
試合は序盤からスペインにボールを持たれ続け、日本は苦しい展開に。EURO2020でも活躍を見せたダニ・オルモら、実力十分の強力な選手たちにゴールを脅かされる。それでも、酒井宏樹が素早い反応で幾度も好守備を見せれば、吉田麻也や冨安健洋らもがっちりと中央を固め、無失点で前半の終盤へ。すると、試合を動かしたのはこのチームの「顔」として重圧を背負う久保建英と堂安律の2人だった。まさに世界レベルと呼べる、久保のドリブルと堂安のシュートでゴールをこじ開け、劣勢の中でリードを得る。
後半も展開は変わらず、ボールを持って攻め込むスペインと速攻を狙う日本という構図が続く。大幅なメンバー変更を経た後も日本が堅いブロックを維持していたが、途中出場のペドリ・ゴンザレスらに翻弄され、耐え切れずに失点。そのまま1-1で終えて勝利を逃したが、5日後に始まる本大会へ向けて自信と課題の両方を得たことはプラス材料だ。
自国開催という特別な大会で、このチームは歴史に名を残せるか。いよいよカウントダウンが始まった。