AFC U23アジアカップ
10月26日(火)
戦評
「パリへの初陣」とも言える一戦を、勝利で飾った。
日本は積極的にドリブルを仕掛ける甲田英將と、その甲田を生かすように巧みなパスを供給する松木玖生が攻撃をリード。セットプレーから松木が先制弾を挙げた後は、サイドバックの山原怜音も絡んで3人を中心に右サイドから幾度も攻め込む。ただ、フィニッシュで最前線の細谷真大と息が合わないシーンが目立ち、連係不足が露呈。追加点を奪えないまま時間が経過する。それでも、前半終了間際には甲田が個人技からシュートをねじ込み、2点リードで前半を終える。
後半に入ると、丁寧なビルドアップを行うカンボジアに対し、日本は前線からの激しいチェックで対応。後半に奪った2得点とも敵陣内でのボール奪取から素早く攻め込んだもので、終盤は相手をゴール前にくぎ付けにするほどの切り替えの早さを見せ続ける。終わってみれば日本ゴールを脅かされる場面はほとんどなく、4-0で勝利。危なげなく勝点3を積み上げた。
U-20世代が中心の侍は、追加点を奪えずに苦しむ時間帯などで若さを見せたものの、これからの日本を担う能力の片りんを示した。中1日で行われる香港戦のメンバーにも大きな刺激となっただろう。