U-21代表国際親善試合
3月26日(土)
戦評
パリを目指す「大岩ジャパン」の2戦目。余裕を持って戦えていたクロアチア戦とは異なり、完成度の高いチームとの一戦となった。
特に前半は、相手の術中にはまったと言えるだろう。カタールが日本のビルドアップに対して猛烈なプレスを掛けてくることで日本のイレブンは冷静さを失い、ミスを連発。ゴール前では小久保玲央ブライアンや鈴木海音らが体を張って得点を許さないが、幾度もピンチを迎えてしまう。このチームのストロングポイントである、甲田英將や斉藤光毅の個人技を生かして決定機を作るなど、日本も負けじとチャンスを作ったが、総括すれば思うように行かない45分となった。
それでも、大岩剛監督はハーフタイムに修正を施し、後半は見違えるような試合を披露。引き続き相手のプレスを受けながらも、落ち着いたプレーでいなし、前線のタレントへつなげる。また、前半は当たり負けする場面が散見された中盤の選手も、後半は強さを取り戻して攻守で大きな働きを見せた。
終盤には山本理仁のスーパーゴールも飛び出し、最後まで安定した戦いぶりで試合を締めた日本。内容と結果をともに「合格点」に乗せ、この世代の実力を示した格好となった。