AFC U23アジアカップ
6月6日(月)
戦評
アジアの頂に向け、辛くも白星発進に成功した若き「サムライブルー」。2勝目を挙げればノックアウトステージ進出が確実視される状況で、グループ内最大のライバルであるサウジアラビアに臨んだ。
序盤から日本は積極的なプレーを発揮。守備では前線からの果敢なプレスでパスコースを限定し、セカンドボールを回収。高い位置でボールを奪われた際には素早いネガティブトランジションをチーム全体で行うことで即時奪回を狙い、簡単には攻撃の一手を出させず。ディフェンスがうまく機能して決定機を創出させないまま、試合は推移する。
一方の攻撃では、鈴木唯人や斉藤光毅の能力の高さを生かしたドリブル突破や、両サイドバックの攻撃参加などを駆使してチャンスをうかがう。しかし、相手の強固な守備ブロックを前に最後の部分での精度を欠き、攻めあぐねる。すると、後半34分には退場者が出て数的不利となり、その後は自陣での時間が続いてしまう。それでも、鈴木彩艶がチームを救うセーブを見せるなど、得点は許さずに試合終了。終始きっ抗した堅いゲームは痛み分けに終わった。年齢差があるチームに互角の勝負を見せたとはいえ、課題も抱えつつ、グループ最終戦へ向かう。