AFC U23アジアカップ
6月18日(土)
戦評
過密日程に加えて複数の離脱者が出るなど、難しい状況の中で迎えた日本。「通過点」のはずであった準決勝では完敗を喫しただけに、リバウンドメンタリティーが試される一戦となったが、見事に3-0でオーストラリアを下し、3位で今大会をあとにした。
前半から試合を支配し続けたのは日本だった。課題のビルドアップでは、自陣から落ち着いて相手のプレスをいなし、敵陣へと進入してセットプレーや完璧なパスワークから得点を奪取。守備面でも準決勝では鳴りを潜めていた「大岩ジャパン」の象徴とも言える前からのプレスを積極的に仕掛け、高い位置でボールを奪われた際には素早いトランジションを行い、ラフなボールを蹴らせてセカンドボールを回収する。3点のリードを保持した終盤にも、交代で入ったフレッシュな選手が足を止めずに守備に奔走。球際の部分でも、馬場晴也を中心とした最終ラインが体を投げ出してシュートをブロックするなど、粘り強く対応し、攻守ともに充実した内容で試合を終えた。
大会を通し、さまざまな課題が浮き彫りとなった若き日本。ここから個々が研さんを積み、パリで躍動する姿を期待したい。