U-22代表国際親善試合
3月28日(火)
戦評
欧州遠征の2戦目。フレッシュな選手を起用し、スタメンを大幅に入れ替えてスタートした。
日本は立ち上がりから球際で思うように競り勝てず、プレスを掛けても体格差で上回るベルギーにうまくいなされ、簡単に自陣への進入を許す。攻撃時は後方から細かくパスを回すも、守備網を突破できず、逆にショートカウンターを受けてピンチを招く結果に。いずれも縦パスのエラーから2失点を喫し、修正を施せないまま試合を折り返す。
それでも、互いにメンバーを大きく変更して迎えた後半は打って変わって日本が押し込む時間が増える。CKから佐藤恵允の2戦連発ゴールで1点を返すと、鈴木唯人の狙い澄ましたシュートが決まって同点に。その後も、藤田譲瑠チマを中心に高いインテンシティーを保ち、逆転に向けて攻勢を強める。だが、前半同様、ビルドアップでのミスから3失点目を喫し、勝ち越されてしまう。終盤は猛攻を仕掛けるが、得点は奪えず、終了の笛を迎えた。
白星は得られずに帰国することとなり、明確に課題を突き付けられた「パリ世代」。だが、この2試合でチームの経験値は間違いなく上がったはず。悔しさをバネに持ち場に戻った選手の、さらなる飛躍を期待したい。