U-23代表国際親善試合
3月25日(月)
戦評
マリ戦から先発を10人入れ替えて臨んだ一戦は、所属クラブで定位置をつかんでいる荒木遼太郎を中心に前線からハイプレスを徹底。GKからの丁寧なビルドアップを狙うウクライナに対し、日本はスピードと球際の力強さで上回り、ショートカウンターでチャンスを作る展開となる。ゴール前での精度を欠いて得点こそ奪えないが、自陣でも落ち着きのあるプレーを随所に見せ、攻守両面で優位性を見せつける。
後半に入ると、早々にセットプレーの流れから佐藤恵允が先制点を獲得。その後はウクライナの選手が多く入れ替わるが、大勢は変わらず、積極的なプレスで相手に主導権を渡さない。後半31分にはショートカウンターの流れから途中出場の田中聡がゴール前に飛び出し、左足を一せん。リードを2点に広げ、そのまま無失点で試合を終えた。
丁寧につなごうとするウクライナに対し、日本は前線から最終ラインまでが連動した攻守のトランジションで最後まで圧倒。激しい守備からカウンターを繰り出す展開が試合を通して続いた。パリオリンピックへの出場が決まっているウクライナを完封した自信を胸に、「大岩ジャパン」は来月のAFC U23アジアカップ カタール2024に挑む。