AFC U23アジアカップ
4月22日(月)
戦評
グループステージ1位突破を懸け、韓国との最終節に臨んだ日本。「日韓戦」らしい緊張感が詰まった90分となったが、セットプレーの1点に泣いて0-1で敗れ、グループBの2位でノックアウトステージに進出することとなった。
ボールを保持する日本、手数を掛けずにゴールに迫る韓国という構図の中で、日本は左サイドの平河悠を中心に攻め込む。だが、5バックで重心を落として守備ブロックを組む韓国に対し、攻めあぐねて「持たされる」時間が続く。後半は選手交代を機にギアを上げ、前半はボールに絡む機会が少なかった藤尾翔太を起点に右サイドからゴールを目指すも、水際でひときわ堅さを見せる韓国を最後まで崩せず。UAE戦で決定機を逸した細谷真大や佐藤恵允にもチャンスが訪れたが、チームを救うヒーローにはなれなかった。守備陣は全体的に安定したパフォーマンスを見せ、得点の兆しを相手に与えなかったが、だからこそセットプレーの1点に泣くのは悔いが残る。
決定力不足という大会初戦から続く問題を解決できず、セットプレー一発で黒星を喫してしまった「大岩ジャパン」。攻守でこの敗戦を糧に変えなければ、パリへの切符はつかめない。