AFC U23アジアカップ
5月4日(土)
戦評
今大会最強との呼び声も高いウズベキスタンを前に日本は試合開始から後手に回り、即時奪回という明確な狙いを持った相手にセカンドボールを拾われ続ける。攻撃面での見せ場はほとんど作り出せず、前半はスコアレスで終了。
再起を期して臨んだ後半も立ち上がりこそ見せ場を作るが、その後は押し込まれて耐えしのぐ展開となる。だが、次第にウズベキスタンに消耗が見え始めると、日本はフレッシュな前線で反撃。回数こそ多くないが、ここぞというタイミングで得意のカウンターを繰り出し、それは後半46分に山田楓喜のゴールとして結実する。喜びもつかの間、直後にPKのピンチを迎えるが、ここは小久保玲央ブライアンが「守護神」たるゆえんを見せ付けるスーパーセーブを披露。14得点無失点と圧倒的な強さを見せていたウズベキスタンを最後まで完封し、堂々とアジアの頂点に立った。
約2年前に発足し、前回大会ではウズベキスタンに敗れていた「大岩ジャパン」だが、最終目標であるオリンピック競技大会を前にこれ以上ない成果を挙げた。大きな自信と誇りを手にした「若きサムライ」は、パリの地でも我々に勇姿を見せてくれるはずだ。