見どころ・戦評
[J1第1節]湘南2-3浦和/2月21日/Shonan BMWスタジアム平塚
【チーム採点・寸評】
湘南 5.5
機動力の高いウイングバック、ボールキープ力に長ける2トップを活かして素早い攻撃を展開するも、3点目は奪えず。ゴール前でのクオリティの差が浮き彫りに。
【湘南|採点・寸評】
GK
1 富居大樹 5
しきりに声をかけて最終ラインを整えようと試みるも、ファインセーブは22分の1本くらい。3失点はいただけなかった。
DF
4 坂 圭祐 5.5
味方を動かしながら多くの時間で興梠の自由を奪っていたが、39分のカウンターには対応できず。高い集中力を維持していただけに残念だった。
6 岡本拓也 5
攻め上がった石原広の背後のスペースをカバーし切れず、カウンターをまともに受けがちだった。レオナルドの動き出しに対して後手に回るシーンも。
22 大岩一貴 5
39分のカウンターのピンチで、興梠に前に入られ得点を許したのは痛恨。またワンツーについていけず、度々ペナルティエリアに侵入された。
MF
10 山田直輝 6(84分OUT)
前半は攻撃面でなかなか存在感を示せなかったが、後半の65分に最大の見せ場が。鈴木からのクロスをヘディングで叩いて値千金の同点弾をゲット!
15 福田晃斗 6
テンポ良くパスを左右のサイドに捌いて攻撃のリズムを作っていった。守備時にも中央のスペースをしっかりと埋めた。貢献度は小さくない。
16 齊藤未月 5.5(74分OUT)
19分、20分のボール奪取をはじめ、素早い寄せが効いていた。ただしボールを持ってからのアイデアを欠いたのは残念だった。
28 鈴木冬一 6.5(82分OUT)
7分に石原直の先制ゴールを、65分には山田の同点ゴールを、絶妙なクロスで演出。足を攣って途中交代するまで守備も怠らず、ハイパフォーマンスを披露した。
38 石原広教 5
前半30分頃までは高めのポジションを取り、相手にサイドから圧力をかけ続けた。しかし、39分に背後を突かれてからはトーンダウン。
FW
11 タリク 5.5
スピードはないものの、うまくスペースを見つけては縦パスを引き出す。フィット度は低くないことを示した。しかし27分のヘディング、72分のPKを外したのが悪印象……。
13 石原直樹 6.5
打点の高いヘディングで先制点を奪えば、懐の深いボールキープを活かして攻撃の基準点としても奮闘。浦和の守備陣にとって厄介な存在だったに違いない。
交代出場
MF
14 中川寛斗 5(74分IN)
投入直後からピッチを上下左右に動き回って、攻守に厚みをもたらすも、90分に負傷してピッチを去る。悔いの残る出来に。
FW
20 岩崎悠人 -(82分IN)
左ウイングバックで起用されると、果敢に仕掛けて攻撃を活性化。しかし決定的なチャンスは作れず、流れを変えられなかった。
FW
9 指宿洋史 -(79分IN)
ゴール前で激しくパスを呼ぶも、シュートチャンスは巡って来なかった。もう少しプレー時間が欲しかった。
監督
浮嶋 敏 5.5
前半途中から失速していたチームに、ハーフタイムで喝を入れて活力をもたらし、交代カードを切りながら勢いを持続させた。終盤の失点で水の泡になったのが無念……。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
浦和 6.5
今季から採用している4-4-2システムも完全に機能しているとは言い難い。守備時の距離感が悪く、度々決定的なチャンスを作られた。それでもカウンターの切れ味は圧巻で、最終的に勝ち切ったのは評価できる。
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 5.5
2失点はいずれも至近距離からのヘディングでセービングは難しかったが、事前のコーチングでマークを整理できたはず。その意味で課題が残った。
DF
4 鈴木大輔 5.5
真骨頂の激しいタックルは見応えがあったが、VARでハンドの判定となりPKを献上したのは悔いが残る。相手のシュートミスに助けられた。
6 山中亮輔 6(89分OUT)
石原直のマークを外した先制点の場面は反省材料。ただ42分にはレオナルドに合わせて勝ち越しゴールをアシストし、失態を帳消しに。
27 橋岡大樹 5.5
空中戦では抜群の強さを発揮し、無尽蔵のスタミナを活かして上下動も繰り返した。ただし攻撃面でなかなか見せ場を作れなかった。
31 岩波拓也 6
石原直とタリクのマークに苦しむ場面も見受けられたが、対面した相手はほとんど完封。安心して見ていられた。
MF
10 柏木陽介 6(76分OUT)
スペースを空けて飛び出してくる相手の中盤を掴め切れないことも。それでも随所にパスセンスの高さを見せた。
24 汰木康也 6.5(70分OUT)
ボールを持てば、果敢に縦へと仕掛けて攻撃を推進させた。39分には鋭いグラウンダーのクロスで興梠のゴールをお膳立て。
29 柴戸 海 6
不用心なボールロストも所々見られたが、豊富なスタミナを活かして守備で貢献。出足の素早い寄せでピンチの芽を摘んだ。
41 関根貴大 7 MAN OF THE MATCH
ハイライトは85分。寄せが甘くクロスを上げられた分を補い余りある値千金の決勝ゴールを決めてみせた。ボールをカットしてからレオナルドとのワンツーでゴールにった29分のプレーも迫力があった。
FW
30 興梠慎三 6.5
一度はシュートを弾かれながらも、すぐさまこぼれ球につめてゴールをゲットしてしまうあたりは流石のひと言。存在感はやはり大きかった。
45 レオナルド 6.5
要所できっちりとボールを収めてカウンターの起点となった。42分には山中のクロスに合わせて自身J1初ゴールを決めた。
交代出場
FW
11 マルティノス -(76分IN)
投入されたばかりの時間帯はなかなかボールを運べずも、85分には持ち前のドリブルで左サイドを持ち上がり、関根の決勝点を演出。価値ある働きだった。
MF
16 青木拓矢 -(76分IN)
崩れかけていた中盤のバランスを整え、やや押し込まれ気味だった流れを戻した。終盤に落ち着いて戦えたのは、この男がいたからだった。
DF
5 槙野智章 -(89分IN)
最終盤に山中と代わって左SBに位置で出場。相手とのマッチアップでは気迫を漲らせ、健在をアピールした。
監督
大槻 毅 6
システムの噛み合わせか、ルヴァンカップの仙台戦ほどの連動性は見せられず。それでもマルティノスの途中出場が当たり、勝点3を得た。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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