見どころ・戦評
[J1第2節]浦和0-0横浜/7月4日/埼玉
【チーム採点・寸評】
浦和 6
コンパクトな陣形からの高速カウンターは迫力十分。守護神の西川に救われた感はあるが、前年王者に一歩も引かないゲームを披露した。
【浦和|採点・寸評】
GK
MAN OF THE MATCH
1 西川周作 7
1対1を2回セーブしたのを含め、3点分は救った。久々のゲームにも、つなぎやキックの精度もブレずにプレーした。
DF
27 橋岡大樹 6.5
対面した遠藤に加え、試合途中でポジションを代えたエリキも対人プレーで抑え込んだ。杉本にぴたりと合わせたクロスも供給。
20 トーマス・デン 6.5
日本での公式戦デビューでハイパフォーマンスを披露。スピード感のあるカバーリングに加え、正確な縦パスやフィードもあった。
31 岩波拓也 6
危ない場面はあったが、クロスに対して良いポジションを取って跳ね返した場面が目立った。
6 山中亮輔 5.5(88分OUT)
決定的な突破を許した場面はなかったが、攻撃面の貢献はいまひとつ。セットプレーで正確なキックを1本は合わせたかった。
MF
7 長澤和輝 6.0(58分OUT)
今季の初出場でハードワークを印象付け、可能性を感じたミドルシュートも2本。交代枠の関係からも、ペース配分を考えず飛ばしたか。
16 青木拓矢 6
柴戸と並んで中央に強固なフィルターを形成。サイドチェンジなどロングボールの展開もあった。
29 柴戸 海 6.5
まさに“食いつく”という表現がぴたりと来るプレーで相手に襲い掛かった。惜しむらくはラストパスを出した場面で精度を欠いたこと。
24 汰木康也 6(58分OUT)
6分にカットインから放ったシュートは相手GKの好セーブだったが、前半終了間際のビッグチャンスは活かしたかった。
FW
14 杉本健勇 6
前線と中盤の間を埋める献身的な運動量と、一度ボールを受ける役割はチームを助けた。55分のヘディングは決めたかった。
30 興梠慎三 5(75分OUT)
梶川に倒された19分の接触は微妙な判定だったが、それ以外は目立ったプレーがなかった。マルティノスのクロスに遅れたのは、彼らしくない。
交代出場
MF
11 マルティノス 5.5(58分IN)
投入して間もなく興梠が届かなかったクロスは質が高かった。入りで飛ばしすぎて終盤に動きが落ちたのはもったいなかった。
MF
41 関根貴大 5(58分IN)
右サイドに入ったが、投入直後に飛ばしすぎた配分はマルティノスと同様。プレー全体が空回りしてしまった。
FW
9 武藤雄樹 5.5(75分IN)
最前線で相手と駆け引きをする興梠の役割を引き継いだが、チーム全体が押し込まれたこともあり埋没してしまった。
DF
3 宇賀神友弥 - (88分IN)
勝ち点1を確保するための投入という印象。一度、スプリントで前線に飛び出そうとする場面があった。
監督
大槻 毅 6
スタメン起用選手を含む横浜戦へ向けた準備は一定以上の成果があった。2枚替えで入れたサイドハーフが低調だったのは誤算か。
【チーム採点・寸評】
横浜 6
前後半とも半ば過ぎからはゲームを制圧。勝利に近づくゲームはしたものの、ハイラインの裏を狙われた場面で少なからずピンチがあった。
【横浜|採点・寸評】
GK
21 梶川裕嗣 5.5
6分の汰木のシュートは好セーブ。しかし、19分の飛び出しと興梠へのチャージはPKでも不思議がなく、後半にも短いゴールキックを狙われたピンチがあった。
DF
25 小池龍太 6
ベルギーから日本に復帰してマリノスデビュー。違和感なく順応したプレーを見せ、今後も戦力として計算できることを証明。
19 實藤友紀 6(45+2分OUT)
大きなミスもなく安定したプレーを見せていたが、前半終了間際のスライディングで筋肉系のトラブルを発症して無念の交代に。
44 畠中慎之輔 6.5
正確なフィードで攻撃の起点になるプレーはいつも通り。久々の影響は感じさせなかった。興梠をよく抑えこんだ。
5 ティーラトン 6.5
インサイドに進出してゲームメイクに関与した。守備組織の間に通す縦パスが効果的だった。
MF
8 喜田拓也 6.5
柴戸の食いつきに手を焼きながらも、サイドに張り出してボールを引き出すなど駆け引きを駆使したプレーも披露した。
6 扇原貴宏 6
前半はファウルが多く警告を受けても不思議ではなかった。ゲームが落ち着いてからは前線に好パスを展開した。
39 天野 純 5.5(62分OUT)
浮いた位置を取る場面は多かったが、ボールはあまり入ってこず。横浜復帰初戦はやや消化不良なゲームに。
FW
23 仲川輝人 6(82分OUT)
右サイドで起点になり突破力も見せたが、最後のところで精度を欠いた面があった。試合後には「ゴール前での落ち着き」をポイントに挙げた。
17 エリキ 6
ゴール前で脅威を与えたのはプラス要素だが、決定機で2回決められなかったのはマイナス。結果的には平均的な評価に。
11 遠藤渓太 5(62分OUT)
五輪代表対決は対面した橋岡にかなり封じ込まれた。前線3枚で最初の交代になったのもやむなし。
交代出場
DF
13 チアゴ・マルチンス 6.5(45+2分IN)
緊急出場もまったく危なげのないプレー。試合終盤でマルティノスを抑え込んだ場面は格の違いすら感じさせた。
MF
9 マルコス・ジュニオール 5.5(62分IN)
決勝ゴールを期待されての投入も、1対1をセーブされたのは痛恨。他の場面は集中力のある浦和守備陣につかまった。
FW
30 エジガル・ジュニオ 6(62分IN)
押し込んでスペースのない攻撃になったが、狭いエリアでの確かな技術は見せた。終了間際のシュートはセーブした西川を褒める他にない。
MF
18 水沼宏太 -(82分IN)
残り10分を切って右サイドに入り、エリキに届いたクロスが1本あった。
監督
アンジェ・ポステコグルー 6
久々のゲームという観点で前半はペースが上がらなかったと反省したが、後半のクオリティは今季も優勝候補であることをはっきり示した。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェスト編集部
Jリーグ各クラブの最新情報はアプリで!