見どころ・戦評
[J1リーグ3節]C大阪2-0清水/7月8日/ヤンマースタジアム長居
【チーム採点・寸評】
C大阪 6.5
リーグ再開後に2連勝を飾り、2013年以来の開幕3連勝で首位に浮上した。後半開始からしばらくはピンチを迎えたが、組織的な戦い方でほとんどの時間で主導権を握り完勝した。後半途中から清武と片山を入れて攻撃のギアを上げるなど、選手層の厚さも感じさせた。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 6
後半に入ってからの約10分間以外は、ほぼ仕事なし。最後方からのビルドアップは正確だった。
DF
2 松田 陸 6.5
9分にオーバーラップから決定機を演出。坂元とのコンビの連係で崩す場面もあり、守備も安定していた。
22 マテイ・ヨニッチ 6
無観客とあって、最終ラインを統率する声がスタジアムに響き渡った。代えの利かない選手だ。
15 瀬古歩夢 6.5
リーグ再開後初となる先発の座を勝ち取った。ビルドアップでミスもあったが、カウンター時の対応などは見事だった。
MAN OF THE MATCH
14 丸橋祐介 7
相手DF4人を無力化する、まるで清武のようなスルーパスで奧埜のゴールをアシスト。MOMに値する働きを見せた。
MF
17 坂元達裕 6.5(64分OUT)
9分、16分の突破など、個で打開して好機を生み出した。万全の状態となれば、より脅威となりそう。
6 レアンドロ・デサバト 6.5
ボールの回収役として黒子の働き。シュート2本を放つなど、積極的にゴールも狙った。
5 藤田直之 6(90+3分OUT)
冷静沈着に、いつも通りボールを動かす。デサバトとの距離感、連係も非常に良かった。
8 柿谷曜一朗 6(64分OUT)
再開後初先発となり左MFで攻撃に変化をつけた。それだけにもう少し長い時間見たかった印象だ。
FW
9 都倉 賢 5(HT OUT)
2試合連続先発出場も、15分と16分に訪れた決定機でのシュートは枠外に。どちらかを決めたかった。
25 奧埜博亮 6.5(83分OUT)
前半からゴール前でチャンスに絡んでいた中で、60分に訪れた1対1を冷静に仕留め、2戦連発と好調だ。
交代出場
FW
20 ブルーノ・メンデス 5.5(HT IN)
前節に続き途中出場。高い位置でボールを収めたが、簡単なパスミスも多くまだまだ身体が重そうだ。
DF
16 片山瑛一 6.5(64分IN)
前節に続き右MFで起用されると、ゴール前のこぼれ球を見逃さずJ1初ゴールとなる2点目を挙げ、勝負を決めた。
MF
10 清武弘嗣 6.5(64分IN)
64分からの途中出場で攻撃を活性化。追加点につながった豊川に出したスルーパスは圧巻だった。
FW
32 豊川雄太 5.5(83分IN)
短い出場時間ながら、85分には清武のスルーパスに反応し決定機。しかしトラップが大きくなり、自身の得点にはできず。
11 ルーカス・ミネイロ ―(90+3分IN)
守備固めとして、残りわずかの時間から途中出場。戦術に慣れ、徐々に出場時間を伸ばしていきたい。
監督
ロティーナ 6.5
前節から先発2人を入れ替えながらも、戦い方は安定。清武の投入で攻撃のギアを上げた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
清水 5
C大阪とは対照的に開幕3連敗となった。前節名古屋戦から3トップ全員を入れ替えるなど先発5名を変更。後半開始からショートカウンターで良い時間帯が続いたが、決定機には至らず。隙を突かれて2失点し、アウェーで力負けを喫した。
【清水|採点・寸評】
GK
31 梅田透吾 5.5
15分に致命的なパスミス。これ以外に大きなミスはなかったが、勝利を引き寄せられなかった。
DF
15 金井貢史 5.5
2戦連続フル出場。柿谷や清武とのマッチアップで守備に追われる時間が長く、攻撃参加は少なかった。
5 ヴァウド 5.5(68分OUT)
都倉らに激しく身体を寄せていたが、2試合連続でイエローカードを受けた。無念の途中交代に。
3 ファン・ソッコ 5.5
今季初先発となり集中力を保っていたが、先制点を奪われた場面では奧埜をフリーにしてしまった。
7 六平光成 5.5(83分OUT)
本職とは違う左サイドバックで今季初先発。攻守において不慣れな感は否めなかった。
MF
24 岡崎 慎 6
ミスはあったものの、局面に応じて最終ラインに落ちるなどビルドアップに腐心。終盤は左サイドバックに。
6 竹内 涼 5.5
63分に松田のシュートをブロックしたプレーは素晴らしかったが、それ以外で存在感を見せられなかった。
37 鈴木唯人 5.5
高卒ルーキーながら2試合連続スタメン。積極性と光るプレーを見せつつも、65分の好機にはドリブルミスをしてしまう場面も。
FW
11 ジュニオール・ドゥトラ 6(64分OUT)
今季初先発となり、右サイドから積極的に仕掛けた。相手にとって唯一の脅威となっていた。
23 ティーラシン・デーンダー 5(64分OUT)
中央で起点となれず、チャンスに絡むこともなく開幕戦以来となるゴールは奪えなかった。
16 西澤健太 5.5(83分OUT)
前半は沈黙。50分、54分の直接FK、そして57分と立て続けにチャンスを迎えたが、シュートはいずれも枠外だった。
交代出場
FW
9 鄭 大世 5.5(64分IN)
3トップの中央で起点となる動きなどは見せたが、ゴール前でボールを呼び込めず不発。
FW
10 カルリーニョス・ジュニオ 5.5(64分IN)
3トップの右でピッチに投入され、途中から左に。まだチームにフィット仕切れていない印象だ。
DF
2 立田悠悟 5.5(68分IN)
難しい時間帯からピッチへ。目立ったミスはなかったものの、出場後に2失点は悔しい。
MF
28 西村恭史 ―(83分IN)
開幕戦以来となる出場。ボランチで積極的にボールを引き出そうとしていた。
MF
30 金子翔太 ―(83分IN)
縦に仕掛けるシーンもあったが、時間が短く2試合連続ゴールとはならなかった。
監督
ピーター・クラモフスキー 5.5
前節から3トップ全員を入れ替えるなど策を打ったが苦しい3連敗。自身の掲げるサッカーの浸透はまだまだのよう。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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