見どころ・戦評

[J1リーグ3節]横浜3-2湘南/7月8日(水)/ニッパツ
【チーム採点・寸評】
横浜 6.5
注意すべき時間帯でのもったいない失点もあったが、攻撃では持ち味を発揮して今季初勝利。
【横浜|採点・寸評】
GK
21 梶川裕嗣 6
セービング場面での落ち着きは秀逸。ビルドアップでは好パスと危うさが紙一重だった。
DF
27 松原 健 6
仲川との良好な関係は健在。鋭いグラウンダーパスを供給してチームの攻撃を加速させる。
15 伊藤槙人 5.5
指宿とのマッチアップで完勝を収める。球出しは良いパスと単純なミスが混在していた。
44 畠中槙之輔 5.5
タリクの突破を止めた場面で警告を受けてリズムを崩す。直後のパスミスはいただけない。
16 高野 遼 5.5(83分OUT)
力強い左足クロスで見せ場を作っただけに、簡単につなげる場面でのミスを減らしたい。
MF
8 喜田拓也 5.5
自陣での危険なボールロストも散見されたが、終盤は声の力でチーム全体を引き締めた。
6 扇原貴宏 5.5(63分OUT)
CBの間に落ちて配球役を担い、チャンスと見るや相手のペナルティエリア内へ侵入する。
9 マルコス・ジュニオール 5.5(63分OUT)
前を向いてボールを持てば奪われない。ただ本調子ではなく、決定打には至らなかった。
FW
23 仲川輝人 5.5
惜しいクロスはあったもののシュートは不発。肝心の場面でボールが足につかなかった。
30 エジガル・ジュニオ 6(77分OUT)
ヘディングシュートは相手GKの好セーブに防がれた。それでも天野の逆転弾をお膳立て。
17 エリキ 5(63分OUT)
サイドでプレーエリアを制限されては持ち味を出せない。高野との呼吸も今ひとつ。
交代出場
MF
18 水沼宏太 6.5(63分IN)
乾坤一擲のクロスでオナイウの決勝点をアシスト。横浜の一員として念願の結果を残した。
MAN OF THE MATCH
MF
39 天野 純 7(63分IN)
喜田とのダブルボランチで攻撃意識を全開。左足で2得点を叩き出し、進化を示した。
FW
45 オナイウ阿道 7(63分IN)
水沼のクロスに空高く舞い、打点の高いヘディングを叩き込む。点取り屋としての才を発揮。
MF
7 大津祐樹 -(77分OUT)
トップ下として出場。後方からのロングボールを競り勝ち、攻撃回数を増やすことに成功した。
DF
5 ティーラトン -(83分OUT)
疲れの見えた高野に代わって左SBへ。持ち前のアグレッシブさで逆転勝利に一役買う。
監督
アンジェ・ポステコグルー 6.5
3人同時交代が見事にハマり、流れを大きく手繰り寄せた。豊富な選手層を見事に生かした。
【チーム採点・寸評】
湘南 6
序盤からファイトする姿勢が光る。敗れはしたがチームカラーは存分に見せたといえる。
【湘南|採点・寸評】
GK
1 富居大樹 5.5
結果的に3失点してしまったが、前半のピンチをファインセーブで見せるなど良い場面も。
DF
38 石原広教 5.5
岡本とマークを受け渡しながらエリキを封じる。地上戦での粘り強い応対が光った。
4 坂 圭祐 5.5
後半途中まで辛抱強く守っていたが、終盤は前がかりになった相手の勢いに屈する。
8 大野和成 5.5
タッチライン際で仲川と1on1を繰り広げる。距離を保ちながら抜かれないことを心がけた。
MF
2 金子大毅 6
中盤中央に構えて危険なスペースを監視。山田や齊藤とのバランスを考えながらのプレー。
6 岡本拓也 6.5
逆サイドを意識した大きな展開で相手守備陣の隙を突き、2得点に絡む活躍を見せた。
16 齊藤未月 6(75分OUT)
守備だけの選手ではない。横浜の高い最終ライン背後にも飛び出し、決定機を作り出す。
10 山田直輝 6.5(83分OUT)
ソフトかつ正確無比なダイレクトパスでアシストに成功。ワンプレーでセンスを見せつけた。
28 鈴木冬一 6.5
迷いなく左足を振り抜いてゴールを射抜く。バー直撃のシュートも決まっていれば…。
FW
14 中川寛斗 6.5(83分OUT)
山田の折り返しをきっちり合わせてゴールネットを揺らす。守備での貢献度も高かった。
9 指宿洋史 5(HT OUT)
前線でなかなかボールを収めることができず。タスクをこなせないままハーフタイムに交代。
交代出場
MF
18 松田天馬 6(HT IN → 69分OUT)
後半から登場して2トップの一角へ。打撲での交代は不本意だったが、運動量豊富に動いた。
FW
11 タリク 5.5(69分IN)
後半途中からめぐってきたチャンスを生かせず、ゴールという獲物をゲットできなかった。
MF
32 田中 聡 6(75分IN)
17歳ながらプロデビューを飾る。終盤、惜しいミドルシュートを放つなど大物感を見せた。
MF
23 茨田陽生 -(83分IN)
チームにテンポをもたらすプレーは難しく、不必要なファウルで流れを止めてしまった。
MF
30 柴田壮介 -(83分IN)
出場して数分後にチームが決勝点を献上した。持ち味を出すには時間が足りなかったか。
監督
浮嶋 敏 6
アクシデントによる交代もあったが、全体的にはしっかりと狙いを表現して善戦した。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)

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