見どころ・戦評
[J1リーグ3節]鳥栖0—1神戸/7月8日(水)/駅スタ
【チーム採点・寸評】
鳥栖 5
ボールを持たれる時間が続き、後手に回る展開。組織的な攻撃も数える程度しかなく、開幕からの無得点が続いて2連敗。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
18 高丘陽平 6
ドウグラスのシュートはノーチャンス。81分に、田中順也のシュートに対し身を呈して止めるなど役割は果たした。
DF
2 原 輝綺 5.5
57分のシュートが決まっていれば流れを引き寄せられたが……。宮の交代後はCBとしてプレーし守備に専念。
38 宮 大樹 6(67分OUT)
67分に神戸のカウンターを止める決死のスライディングタックルで負傷交代に。セットプレーのターゲットにもなった。
3 エドゥアルド 6
守備を粘り強く続けたが、失点時に裏を取られた。65分には小屋松とともにカウンターを仕掛けるなど良いプレーもあった。
MF
41 松岡大起 5.5
全体的に悪い出来ではないが、もっと自身の存在をアピールするようなプレー、ゲームメイキングが必要。
23 本田風智 5.5(62分OUT)
前半から積極的にシュートを放ち、神戸の選手にとって厄介な選手となっていた。しかし、後半に疲れが見えて交代。
4 原川 力 5.5
守備に回る時間が多く、低い位置でのプレーが続き、攻撃で存在感を示すことができなかった。
MF
6 内田裕斗 5
前の金森とのコンビネーションが今ひとつ。そのせいか攻守にわたって輝く瞬間は訪れなかった。
7 金森健志 5(83分OUT)
後半、原川のパスから裏を突くが、シュートではなくパスを選択。シュートへの積極性がほしい。
FW
9 チアゴ・アウベス 5.5(83分OUT)
鳥栖の攻撃をリードしているのは間違いなく、推進力は圧倒的だが、球離れが悪く、チームとして攻撃が機能しない。
20 レンゾ・ロペス 4.5(HT OUT)
前線でターゲットになれず、守備のプレスもハマらず、2試合連続前半のみでの交代は助っ人の意味なし。
交代出場
FW
16 林 大地 6(HT IN)
51分、アウベスのパスに抜け出してミドルレンジのシュートを放つなど積極的にプレー。
MF
22 小屋松知哉 5.5(62分IN)
攻撃の活性化のために投入されるも、決定的なチャンスを作ることなく試合を終えた。
DF
28 森下龍矢 5.5(67分IN)
宮のアクシデントで急遽出場。右SBとして持ち前の運動量は発揮できなかった。
DF
36 高橋秀人 ―(83分IN)
3バックの左でプレーし、無難に最終ラインでプレーし、追加点は与えなかった。
FW
11 豊田陽平 ―(83分IN)
ロングボールのターゲットになり、空中戦で存在感を出したが、時間が短くシュート0本に終わる。
監督
金 明輝 5
前節から先発3人を入れ替えて臨むも、試合開始から防戦となり、目指している攻撃的なサッカーを展開できず。
【チーム採点・寸評】
神戸 6
試合のほとんどの時間でボールを支配したが、前半から拙攻が続いた。しかし、見事な連係から奪ったゴールは見事。
【神戸|採点・寸評】
GK
18 飯倉大樹 6
ビルドアップ時、サイドにつけるパスでミスが目立ちピンチを招くことが散見された。原のシュートを止めるなどセービングは問題なし。
DF
33 ダンクレー 6
相手のロングボールをしっかりと跳ね返し続けた。鳥栖の攻撃に怖さがなかったのでこれくらいは余裕か。
6 セルジ・サンペール 6(74分OUT)
前節とは違うアンカーの位置でプレー。決定的なパスはなかったが適度な展開のパスで攻撃につなげた。
25 大崎玲央 6
21分、不用意なボールの失い方をして本田にシュートを打たれる。それ以外に大きなミスなく、前線へのパスも良かった。
MF
22 西 大伍 6
右サイドでアップダウンを繰り返し、クロスでチャンスを作ろうとした。金森とのマッチアップでも先手を取った。
5 山口 蛍 6
大きな活躍こそなかったが、ドウグラスのゴールにつながるパスを出して存在感を発揮。守備もそつなくこなした。
8 アンドレス・イニエスタ 6.5(90+1分OUT)
26分、酒井のグラウンダーのクロスに合わせるがシュートはGK正面で先制のチャンスを逃す。しかし、美しいパスで決勝ゴールをアシスト。
24 酒井高徳 5.5
前半、CKのクリアボールをボレーで叩き込むが、味方のオフサイドで惜しくもノーゴール。チアゴの守備には手を焼いた。
FW
13 小川慶治朗 5.5(61分OUT)
右サイドを西とともに支配して、クロスなどをゴール前に提供するなどチャンスメイクしたがゴールは生まれず交代に。
49 ドウグラス 6.5
アクロバティックなボレーシュートで勝利に導く。身体能力と技術の高さが融合した、彼ならではと言えるゴールだった。
11 古橋亨悟 5.5(61分OUT)
前線でボールを受けるまでは良かったが、その後のアイデアに欠け、ゴールにつながらず。スペースがなく、得意のスピードも生かせなかった。
交代出場
FW
9 藤本憲明 5.5(61分IN)
攻撃を活性化させるために投入されたが、輝く瞬間は訪れず。もっとボールに絡みたかった。
FW
11 田中順也 6(61分IN)
なかなかゴールを奪えない展開で出場し、積極的にシュートを狙い、利き足とは違う右足でのシュートも。
MF
27 郷家友太 6(74分IN)
出場直後にヒールでイニエスタの華麗なループパスを導く。アディショナルタイムに飯倉のミスキックを帳消しにする守備も。
DF
23 渡辺博文 ―(90分+1分IN)
守備固めとして投入。大きなピンチもなく、監督の戦術を遂行した。
監督
トルステン・フィンク 6
連戦のせいか選手の動きに精彩を欠き攻撃に迫力はなかったが、効果的な選手交代でチームを活性化させた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●荒木英喜
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