見どころ・戦評
[J1リーグ5節] 神戸3-1清水/7月18日(土)/ノエビアスタジアム神戸
【チーム採点・寸評】
神戸 7
前半終了間際にCKから古橋が先制点。後半にはドウグラス、古橋が追加点を挙げてダメ押し。古橋は2試合連続ゴールで今季ホーム初勝利に貢献した。
【神戸|採点・寸評】
GK
18 飯倉大樹 6
前半はエウシーニョや金子らに、何度かカットインシュートを打たれたがうまく処理。後半に失点するも、全体的に及第点だった。
DF
25 大﨑玲央 6
8分の酒井へのサイドチェンジなど、目の覚めるようなプレーを見せた。守備ではカルリーニョスや奥井に決定的な仕事をさせなかった。
6 セルジ・サンペール 6
ビルドアップ時にはリベロに入ってゲームを組み立てた。守備では大﨑、渡部とともにティーラシンや後藤を抑えた。
3 渡部博文 6
前半はエウシーニョや金子にサイドから進入され、シュートを許す場面も。パスミスで西澤にゴールを献上したシーンは悔やまれる。
MF
22 西 大伍 6(71分OUT)
前半の序盤は高い位置で攻撃の起点を作った。しかし、徐々に奥井やカルリーニョスの対応に追われる時間帯が増えた印象だ。
5 山口 蛍 6.5
最後尾までプレスバックしたかと思えば、次のプレーでは相手GKにプレス。今節も豊富な運動量でチームを支えた。
8 アンドレス・イニエスタ 6.5(90+2分OUT)
質の高いCK で古橋の先制点をお膳立て。古橋の2点目に繋がる酒井へのスルーパスも見事で、格の違いを見せつけた。
24 酒井高徳 6.5
54分のドウグラスの得点は、酒井のパスカットが起点に。古橋の2点目も彼の突破が契機となった。
FW
13 小川慶治朗 6(71分OUT)
元同僚の奥井と激しくマッチアップ。そのなかで何度か相手DF裏のスペースを突いてチャンスも作ったが、決定的な仕事はできず。
49 ドウグラス 6.5(71分OUT)
古巣を相手に気持ちの入ったプレーを見せた。54分には古橋のスルーパスに反応してスライディングシュート。貴重な追加点で勝利に貢献した。
MAM OF THE MATCH
11 古橋亨梧 7(81分OUT)
2ゴール・1アシストの活躍で文句なしのMOM。守備でも逆サイドまでプレスをかけに行くなど、献身的なプレーを見せた。
交代出場
DF
44 藤谷 壮 6(71分IN)
西との交代で出場し、そのまま右サイドバックへ。85分には田中からのスルーパスに抜け出してクロスも、やや精度に欠けた。
FW
21 田中順也 6(71分IN)
右シャドーでプレー。中間ポジションでパスを受けて攻撃にリズムをもたらした。89分には郷家の折り返しから決定機が訪れたが決め切れず。
FW
9 藤本憲明 5.5(71分IN)
ドウグラスとの交代で1トップに。相手DFの裏のスペースを果敢に狙ったが、思うようにパスを引き出せないまま終わった。
MF
27 郷家友太 6(81分IN)
89分にはイニエスタからのスルーパスに抜け出し、田中へ決定的なパスを供給。限られた時間のなかで存在感を示した。
MF
14 安井拓也 ―(90+2分IN)
出場時間が少なく評価は無しだが、バイタルエリアでパスを受けて攻撃に転じるなど、自分らしさは出した。
監督
トルステン・フィンク 7
前半は互角の勝負も後半はゲームを掌握した。前節の課題だった決定力も克服し3得点。今節への準備で手腕を発揮した。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
清水 6
前半終了間際にCKから失点しメンタルダウン。後半にはドウグラスと古橋に追加点を許してしまった。西澤が1点返したが、時すでに遅かった。
【清水|採点・寸評】
GK
31 梅田透吾 5.5
古橋とドウグラスを褒めるべきだが、3失点は残念な結果。とくに2点目のドウグラスのシュートには、もう少し反応したかった。
DF
18 エウシーニョ 6(60分OUT)
持ち味の攻撃参加で存在感を示した。だが、連係ミスでボールをロストし、カウンターからピンチを招く場面も。
5 ヴァウド 6
48分には山口のスルーパスを鋭い読みで阻止。フィジカルの強さも見せたが、神戸の強力な左サイドの崩しに苦戦した印象だ。
3 ファン・ソッコ 6
ドウグラスへの激しいチャージングなど、気持ちの入ったプレーを見せた。しかし、結果的に3失点を喫した。
21 奥井 諒 6
高い足もとの技術を生かし、左サイドから攻撃を組み立てた。とはいえ、カルリーニョスとの連係ミスも散見された。
MF
20 中村慶太 6.5(84分OUT)
豊富な運動量で攻守に活躍。42分には後方から一気にギアを上げて左サイドを崩し切るなど、迫力あるプレーを見せた。
6 竹内 涼 6.5(60分OUT)
タイトな守備でイニエスタを苦しめた。ビルドアップには水汲み役として加わり、ゲームをコントロールした。
14 後藤優介 6
トップ下で攻撃をクリエイトし、いいリズムを作った。だが、62分には金子からの絶妙なラストパスを決められなかった。
FW
30 金子翔太 6(71分OUT)
積極的に右サイドで仕掛け、45分には渡部を交わして切り込み、シュートを放った。エウシーニョと共に神戸守備陣を苦しめた。
23 ティーラシン・デーンダー 5.5(71分OUT)
前線で気の利いたポストプレーは見せたものの、自らのシュートチャンスは作れず。3試合連続でシュート0本と、いまだ見せ場を作れず。
10 カルリーニョス・ジュニオ 6
スピードを生かしたドリブル突破で攻撃にリズムを与えた。だが、ゴール前のクオリティに精度を欠いた。
交代出場
MF
22 ヘナト・アウグスト 6(60分IN)
長いリハビリを経て、今季初出場。西澤にゴールを献上した相手DFのパスミスは、ヘナトのハイプレスによって誘発された。
DF
24 岡崎 慎 6(60分IN)
エウシーニョに代わって右サイドバックを務めた。慣れないポジションながら、イニエスタへのタイトな守備でチームに貢献。
MF
37 鈴木唯人 6.5(71分IN)
ティーラシンと交代し、右のシャドーでプレー。限られた時間で結果を出したかったが、金子以上のインパクトは残せなかった。
FW
16 西澤健太 6.5(71分IN)
金子とチェンジし、カルリーニョスを頂点としたFW3枚の左へ。同サイドの奥井との連係も良く、75分のゴールで一矢報いた。
MF
7 六平光成 ―(84分IN)
出場時間が短く評価は無し。86分にはカウンター攻撃に加わるも、パスミスで好機を潰した。
監督
ピーター・クラモフスキー 5.5
中盤の組み立てはできているが、最後のクオリティが課題に。戦術浸透度が高いとは言えず、もう少し時間がかなりそうな気配がある。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●白井邦彦(フリーライター)
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