見どころ・戦評
[J1第6節]浦和0-4柏/7月22日/埼玉
【チーム採点・寸評】
浦和 4.5
序盤こそテンポ良くパスをつなぎゴールに迫ったものの、ビルドアップのミスで先制を許してからは、勢いを失い大崩れ。攻撃も徐々に連動性を欠き、不甲斐ない内容で今季ホーム初黒星を喫した。
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 4
先制点献上につながったイージーなパスミスは痛恨。ファインセーブもほとんど見せられず、あっけなく4点を失った。
DF
2 マウリシオ 4.5
オルンガのマークに苦心していた。また何本か放ったフィードは、力が入り過ぎて味方の頭上を越えていった。
6 山中亮輔 5.5
1対1で対面するDFを鋭くかわして精度の高いクロスを何本も供給し、相手の脅威に。もっともこの日は守備面の拙さのほうが結果に表われた。
27 橋岡大樹 5.5(88分OUT)
随所で相手のアタッカーに丁寧に対応していたのは好印象。しかし2失点目のシーンでオルンガにヘディングを許したのはいただけない。
31 岩波拓也 5
ポジションを入れ替えてくる相手やドリブルで仕掛けてくる相手に寄せの甘さを露見。珍しく落ち着きを欠いていた。
MF
8 エヴェルトン 5
多くの時間で相手のハイプレッシャーに困惑していた。ボールを持ってもすぐに潰され、攻撃のリズムを作れなかった。
12 ファブリシオ 4.5(54分OUT)
レオナルド、エヴェルトンとの好連係を時折見せたものの、パスやトラップに関してつまらないミスが多過ぎた。前半終了間際のミドルも空砲に終わる。
29 柴戸 海 5.5
ハードなタックルと豊富な運動量は効いていたが、後手に回り後ろから相手を倒しファウルを取られるシーンも。
41 関根貴大 4.5(59分OUT)
持ち前の突破力も鳴りを潜めた。45分のシュートを決められれば、悪い流れを払拭できたかもしれないが……、相手GKのビッグセーブにあう。
FW
9 武藤雄樹 5.5(59分OUT)
巧みに縦パスを引き出して果敢にゴールへと迫ったのは前半の15分頃まで。その後はトーンダウンし、シュートチャンスを得られなかった。
45 レオナルド 5(59分OUT)
ビッグチャンスを得ながらも相手GKのセーブに阻まれた。3節の仙台戦で決めて以降は3試合連続ノーゴールに。
交代出場
MF
24 汰木康也 5(54分IN)
得意の左サイドでボールを持てども、縦への突破を相手になかなか許してもらえず。指揮官の期待には応えられなかった。
FW
14 杉本健勇 5.5(59分IN)
フィニッシュの精度は大きな課題。シュートチャンスは少なからずあったものの、いずれも力なく相手GKの手元へ。
FW
30 興梠慎三 5(59分IN)
動き出しの素早さと巧みなポストワークで、味方をうまく活かして決定機を演出した。しかし自分でゴールに迫る機会は少なかった。
MF
13 伊藤涼太郎 5.5(59分IN)
4年3か月ぶりに浦和の一員としてリーグ戦に出場し、気迫漲るプレーを見せた。78分のシュートは決めたかった。
MF
7 長澤和輝 ―(88分IN)
投入直後に中盤でボールロストし、失点の要因に。その後、挽回するチャンスを得られないままタイムアップの笛を聞いた。
監督
大槻 毅 5
先制されてプランが崩れると、後半は攻撃的なカードを次々に切ってなんとか流れを変えようとした。しかし、どれも決定打にならず。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
柏 6.5
相手のミスを突いて先制すると、相手の攻撃をコンパクトなブロック陣形で上手く受け流しながらカウンターで追加点。少ないチャンスを確実に仕留め、4-0の快勝を収めた。
【柏|採点・寸評】
GK
MAN OF THE MATCH
23 中村航輔 7
関根のシュートを横っ飛びで弾いた45分のセービングはお見事。試合の流れを変えるビッグプレーだった。それ以外でも随所で好ストップを見せ、今季初のクリーンシートを達成。
DF
3 高橋祐治 6.5(80分OUT)
相手のポジションチェンジに困惑しながらも、身体を張って食らいつき無失点に貢献。空中戦では壁になった。
4 古賀太陽 6
守備ではあと一歩足が出ないシーンがあったが、絶妙なタイミングでのオーバーラップで攻撃のアクセントになった。51分にはオルンガのゴールをアシスト。
20 三丸 拡 6.5
対面した関根に対し、程よい距離感を保ち見事に対応。決定的な仕事をさせなかった。逆に56分にはボールを奪ってサイドからボールを持ち上がると、3点目の起点に。
25 大南拓磨 6
開始直後はバタつき冷静さを失っていたものの、すぐに持ち直した。押し込まれていた終盤も集中を切らさなかった。
MF
7 大谷秀和 7
絶妙なポジショニングでスペースを埋めて中盤の支配に寄与。さらに常にチームメイトに声をかけてコンパクトな陣形を維持させた。ゲームプランを遂行するうえで不可欠な存在だった。
8 ヒシャルジソン 6.5(HT OUT)
出足の素早い寄せで相手からボールをえぐり取り、先制ゴールを奪ってみせた。前半のみのプレーも、大きな仕事を果たした。
33 仲間隼斗 6.5(79分OUT)
浦和の勢いを削いだヘディング弾は見事。その他にも危険なエリアに度々顔を出して相手の脅威になった。
39 神谷優太 7
無尽蔵のスタミナを活かして終始右サイドを上下動し、攻守に奮闘。仲間のゴールをアシストすると、終盤になっても運動量が落ちず、極めつけにはゴールまで奪ってみせた。
FW
10 江坂 任 6.5(79分OUT)
懐の深いボールキープと確かなテクニックを活かしてゲームをコントロール。時に中盤の後方まで下りて攻撃のリズムを作った。
14 オルンガ 6.5
相手のマークをモノともしないボールキープと高さを発揮し、ボールが入れば特大の存在感を示す。ヘディングでのロープシュートは素晴らしかった。
交代出場
MF
27 三原雅俊 6(HT IN)
中盤を縦横無尽に動き回り、ピンチの芽を摘んだ。あっさりとかわされる場面もあったが、潰し役としては十分な働き。4点目の起点にも。
FW
18 瀬川祐輔 ―(79分IN)
後半途中にサイドハーフで出場も、無駄な警告を受けるなど、ややから回っていた印象。パスミスも目についた。
FW
36 山田雄士 ―(79分IN)
投入直後にシュートチャンスを得たが、力なくGKのセービングにあう。それでもJ1デビュー戦にしては堂々としたプレーを披露した。
監督
ネルシーニョ 6.5
ロングボールが多く、攻め手を欠いた前半を受け、ハーフタイムにポゼッションを強調。見事に修正に成功し、ゲームを落ち着かせた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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