見どころ・戦評
[J1リーグ7節]横浜FC0-2浦和レッズ/7月26日/ニッパツ三ツ沢
【チーム採点・寸評】
横浜FC 5.5
つないで組み立てる意図は明確で、内容では互角以上に渡り合った。しかし、スコアを動かすゴール前に強さを出せなければ勝点につながらない。
【横浜FC|採点・寸評】
GK
18 南 雄太 5.5
失点場面はほぼノーチャンスと言えるものだが、2点目は手に当てた分の無念さがある。ゴールキックを短くつなぐことを徹底した。
DF
29 星キョーワァン 5(68分OUT)
序盤は袴田が「星と2人で下がり過ぎた」と話したようにビルドアップの位置取りに苦慮。レオナルドのゴールシーンは自身の背後に入り込まれた。
4 小林友希 5.5
位置取りを工夫しながらビルドアップし、中央でも相手の攻撃にも耐えた。興梠や杉本の一度受けるプレーをもう少し制限できれば。
26 袴田裕太郎 6
ゴールキックの組み立ては彼のサイドからが多かった。寄せてくる相手を見極めて冷静にボールを前方に運んでいた。
MF
3 マギーニョ 5.5(68分OUT)
前半はサイドで存在感を示してシュートにも絡んだ。後半は中村の交代もあってやや消えた感じとなってしまった。
46 中村俊輔 6(HT OUT)
ボールを失わない安定感と、マギーニョの攻撃参加を生かすプレーが光った。下平監督の戦術的な理由により前半のみで交代に。
8 佐藤謙介 5.5
全体をコントロールしながらボールを散らしていったが、先制の場面であっさりと中盤のラインを突破されてしまったのは痛かった。
30 手塚康平 6(83分OUT)
特に前半、ゲームを作れるタイプ3人のスタメンの中で、最もゴール前に進出する意欲を感じさせて前線の枚数不足を感じさせないプレーを披露した。
37 松尾佑介 6.5
下部組織時代にプレーした古巣との対決で奮闘。積極的な仕掛けで橋岡を突破してクロスを上げる場面も作り、個の勝負に輝きを見せた。
FW
9 一美和成 4.5(68分OUT)
久々出場に燃えた浦和のCBコンビに封殺されてしまい、インパクトを残せなかった。
23 斉藤光毅 6.5
左45度付近からの仕掛けはキレと迫力が十分でゴールを予感させた。あとはそれをスコアに反映するかどうかがチームの勝敗を決める。
交代出場
MF
7 松浦拓弥 5(HT IN)
中村からアタッカータイプへの切り替えとして投入。最初こそ勢いを見せたが、ゴール前を崩すための効果的なプレーの数は物足りない。
DF
5 田代真一 5.5(68分IN)
杉本に手を焼いた感は否めず、背後に抜け出されての決定機もあった。2点目は彼のサイドだがその過程には不運な部分も。
MF
17 武田英二郎 4.5(68分IN)
アディショナルタイムにシュートが当たり損ね、直後に失点を呼び込むミス。悪目立ちした形でゲームに影響してしまった。
FW
25 草野侑己 5(68分IN)
一美からの交代だったが、浦和のセンターバックに脅威を与えるには至らず。
FW
16 皆川佑介 -(83分IN)
高さを期待された面もある終盤の投入も、それを生かすボールはなかった。
監督
下平隆宏 5
中盤の人選は前半にゲームを落ち着かせ、後半勝負のプラン。ゴール前へ入る形が前半に偏ったのは皮肉な結果。中村の交代を引っ張っていたら、と感じさせたのは事実だろう。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
浦和 6.5
ボールを持たれても崩れない最終ラインの強さがあった。選手層の厚さを証明する試合になり、連敗をストップした。
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
特筆すべきシュートストップの場面はなく、コーチングの部分で周囲に好影響を与えた試合だった。
DF
27 橋岡大樹 5.5
対面した松尾を目立たせ過ぎた感はあり。今季に入ってから質を高めているクロスも、この日は可能性を感じさせなかった。
4 鈴木大輔 6.5
久々の出場で奮闘。ミスマッチの相手に対し、寄せるか待つかの指示を橋岡に繰り返して明確なプレーをさせたことで、崩させなかった。
5 槙野智章 6.5
局面の強さを見せたと同時に、疲労感が出始めた時間帯、ミスがあった直後などには必ず彼の鼓舞する声が響いた。これはCBに必要な要素。
6 山中亮輔 6
前半の弾丸ミドルは左足の威力を示した。ディフェンスでも前半、ファーサイドへのクロスに身体を張って対応する場面が目立った。
MF
10 柏木陽介 6.5(76分OUT)
仙台戦以来の先発で、右サイドからタイミングよく中に入って攻撃にリズムを与えた。先制点はそのプレーから生まれた。
16 青木拓矢 6
バランスを取る黒子的なプレーに徹したゲーム。大きなミスはなく、自分から動きに行くタイプが揃った中盤をまとめた。
MAN OF THE MATCH
8 エヴェルトン 7
ボール際のテクニックを随所に見せ、運動量も豊富。アディショナルタイムには、そのご褒美のようなゴールでチームに追加点をもたらした。
41 関根貴大 6.5(87分OUT)
相手の中盤がぽっかり空いたスキを見逃さず中に入ってレオナルドの先制点をアシスト。中断明けの低調さを払拭。
FW
30 興梠慎三 6(61分OUT)
ロングボールを一度受ける強さを発揮したことが相手の計算を狂わせた。しかし、担架で運び出されての交代はあまりにも気がかり。
45 レオナルド 6.5(87分OUT)
背後への働きかけを見せることで相手のラインを上げにくくした。その抜け出しから冷静に先制点をマークした。
交代出場
FW
14 杉本健勇 6(61分IN)
ポスト直撃のシュートは無念だったが、前線のポイントとして存在感を発揮。相手にとって嫌な選手だった。
FW
9 武藤雄樹 -(76分IN)
右サイドハーフに入り、終盤は5バックの一角に。ユーティリティ性がチームを助けた。
MF
13 伊藤涼太郎 -(87分IN)
1点リードでの投入で杉本との2トップを組み、相手の組み立てに制限をかける役割だった。
MF
29 柴戸 海 6.5(87分IN)
相手に合わせる5バックへの変更の一環で投入。相手のミスに乗じて左サイドを駆け上がりエヴェルトンのゴールをアシスト。
監督
大槻 毅 6.5
鈴木、槙野、柏木のスタメン起用が当たった形に。相手ゴールキック時のプレス、対3バックの守備組織などに試合前からの準備が感じられた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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