見どころ・戦評
[J1第8節]浦和1-1清水/8月1日/埼玉
【チーム採点・寸評】
浦和 5.5
前半から相手に主導権を握られ苦戦。先制ゴールもレオナルドの個人技によるもので、チームとしての崩しはほとんど見られなかった。
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
42分に決定的なヘディングをセービングしたのは大きい。パントキックも相変わらず正確だった。
DF
5 槙野智章 6
相手のミスに助けられる場面もあったが、身体を張って相手の侵入を食い止めていた。及第点は与えてもいいだろう。
6 山中亮輔 5.5
この日は持ち前のクロスがあまり冴えず。数は多かったものの、味方と合わずにゴールを生み出せなかった。
20 トーマス・デン 6.5
押し込まれながらも最少失点で抑えられたのは、このオーストラリア人CBの奮闘があったから。ゴール前の門番となった。
27 橋岡大樹 5.5
狭い局面でもボールロストは少なかった。一方で、度々釣りだされて背後のスペースを使われたのは反省材料。
MF
8 エヴェルトン 5.5
チャンスと見れば、中盤の後方からペナルティエリア内に走り込み、果敢にゴールを狙った。ただ88分のシュートは大きく枠を外す。
16 青木拓矢 4.5(HT OUT)
攻撃ではゆっくりとパスを捌くばかりで、守備ではスペースを埋め切れず。精彩を欠いており存在感は希薄だった。前半のみで交代も致し方なし。
24 汰木康也 5.5(65分OUT)
11分には粘り強くボールを持ち運んで杉本のシュートチャンスを演出。しかしそれ以外は目立った決定機を作れなかった。
41 関根貴大 5(81分OUT)
ボールを持ってもアイデアに乏しく、決定的な仕事はできないまま途中交代。守備でも帰陣が遅れがちだった。
FW
14 杉本健勇 5
前半から献身的にプレスをかけ続けた一方、スペースで縦パスを引き出し攻守で貢献。しかし失点シーンで追うのをやめたのが、あまりに悪印象。
MAN OF THE MATCH
45 レオナルド 7
攻撃が停滞していたチームにあって、攻撃陣ではひとり気を吐いた。54分にはスローインを受けるとひとりで持ち運び先制点を奪取。身を粉にしてプレッシングでも働いた。
交代出場
MF
29 柴戸 海 6(HT IN)
球際で激しくファイトし、中盤の主導権を相手に渡さなかったのは称賛に値。あとはボールを持った時のクオリティが上がれば。
MF
26 荻原拓也 6(59分IN)
サイドハーフで投入されると、直後から積極的な姿勢で攻守に奔走する。特に75分に見せた鋭いドリブルは見応えがあった。
FW
39 武富孝介 ―(59分IN)
度重なる怪我に悩まされていたFWは、昨夏に加入して以来初めての公式戦出場。果敢に相手にアタックし、ボール奪取を狙った。
監督
大槻 毅 5.5
ハーフタイムに守備を調整してやや盛り返したものの、完全に相手に支配されていた前半は、ほぼ打つ手なしで、戦況を変えられなかった。早めに失点していたら勝点を失ってもおかしくなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
清水 6
トータルでは引き分けも、流動的なパスワークを展開して相手を押し込んでいた前半の出来は素晴らしかった。パスの乱れやミスは目立ったものの、確かな積み上げを感じさせた。
【清水|採点・寸評】
GK
31 梅田透吾 5.5
先制点を献上したシーンでは飛び出しが遅れた印象。それ以外は危なげなかっただけに、もったいなかった。
DF
2 立田悠悟 5.5
長身を活かして競り合いで奮闘。また勇気を持って縦パスを通そうとする姿勢はいいが、あまりにミスが頻発。精度向上は必須だ。
3 ファン・ソッコ 6
主戦場はCBながら、そつなく右SBをこなしていた。的確なタイミングでアップダウンをし、これといった大きな失態はなかった。、
5 ヴァウド 6.5
失点につながるパスミスはいただけないが、値千金の同点ゴールで帳消しに。終盤のパワープレーには迫力があった。
18 エウシーニョ 5.5(70分OUT)
豪快なオーバーラップは目を見張るものがあった一方で、雑なパスが散見。味方と合わずに攻撃を停滞させるシーンも。
MF
6 竹内 涼 6
味方の動きに合わせて的確にポジショニングを調整してリスクマネジメントを徹底。目立たないながらも、カウンターを受けなかったのは、このボランチの働きが大きい。
14 後藤優介 6.5(63分OUT)
神出鬼没の動きで相手の守備陣を混乱させ、攻撃にアクセントもたらした。42分のヘディングが決まっていれば、この日のヒーローだったはず。
22 ヘナト・アウグスト 7(83分OUT)
効果的な縦パスと正確な散らしで攻撃の起点となれば、サイドハーフを囲い込み守備でも貢献。中盤で特大のプレゼンスを発揮していた。
FW
10 カルリーニョス・ジュニオ 6.5
ラフプレーが目立ったのが残念。それでもボールを持てば、巧みなテクニックを活かして何度となく相手の守備網を切り裂いた。
16 西澤健太 6(83分OUT)
後半はややトーンダウンした印象。しかし得点にはつながらなかったものの、鋭く正確なプレースキックは相手の脅威になっていた。
30 金子翔太 6
攻守において豊富な運動量が光る。攻撃では何度もポジションを取り直してパスを引き出し、守備ではプレスバックを怠らなかった。
交代出場
MF
20 中村慶太 6.5(63分IN)
トップ下の位置から鋭いキラーパスを何度か披露して局面を打開。終盤には柔らかなクロスで同点ゴールをアシストし、途中起用に応えた。
FW
23 ティーラシン・デーンダー 5(63分IN)
前線でのフリーランが少なく、なかなかパスを引き出せなかった。結局シュートチャンスは1本も得られないまま試合を終えた。
DF
24 岡崎 慎 6(70分IN)
パスミスが見られたものの、守備での安定感は評価できる。やや相手に傾きかけた流れを引き戻すのに貢献した。
FW
33 川本梨誉 ―(83分IN)
今季初出場を飾った19歳のルーキーは堂々としたプレーを披露(昨季は2種登録で2試合に出場)。積極的な仕掛けで攻撃に厚みを加えた。
MF
37 鈴木唯人 ―(83分IN)
注目のルーキーMFはこの日は途中出場。ボールを触る機会は少なかったものの、エネルギッシュに中盤の広範囲を動き回った。
監督
ピーター・クラモフスキー 6
チームを勝利に導くことはできなかったが、攻撃戦術の落とし込みは徐々に進んでいる様子。中村の途中起用も当たった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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