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J1 第9節

8月8日(土) 18:00 Kick off

6 - 2

名古屋

試合終了

浦和

見どころ・戦評

記事提供:SOCCER DIGEST WEB

【警告】名古屋=なし 浦和=汰木(30分)<br />
【退場】名古屋=なし 浦和=なし<br />
【MAN OF THE MATCH】前田直輝(名古屋)


[J1・9節]名古屋6-2浦和/8月8日/豊田ス

【チーム採点・寸評】
名古屋 7.5
前半で5得点を叩き出し、試合を45分でほぼ決定づける快勝。後半の2失点は余計ではあったが、負傷者などでややバタつきながらのコントロールは逆に評価できるか。攻守の緩急の付け方が絶妙だった。
 
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 ランゲラック 6
あまりセーブ機会のなかった試合だが、2失点はGKとしては気にするところか。しかしディフェンス陣は安定しており、ビルドアップへの関与も安定していた。

DF
26 成瀬竣平 6.5
攻撃参加も見違えるほどに効果率を上げ、守備では杉本に食い下がる粘り強さも見せた。ポジショニングにも進歩が見られ、成長を感じられるパフォーマンスに。 

3 丸山祐市 6
無失点で終えたかった展開だけに、2失点は反省も多いか。点差を使った試合運びの中では、後方から冷静さをチーム全体に伝えるようなプレーぶりでキャプテンシーを発揮。
 
4 中谷進之介 6.5
丸山以上に声を出し、フォーメーションのイレギュラーな変更にも耐えきった。機を見た攻め上がりでスタジアムを沸かせたりと、目立つプレーでも試合を盛り上げた。

23 吉田 豊 6.5
対人守備で相手の攻め手を削り、スピーディなドリブルの持ち上がりで攻撃に緩急もつけた。3バックに入ってからも最終ラインというよりはSB的に振る舞い、チームの攻めの姿勢を支え抜いた。

MF
8 ジョアン・シミッチ 6.5(53分OUT)
浦和のセンターバック2名の上から叩き込んだヘディングシュートは驚異的。負傷でピッチを去ったが極上のゲームメイクで快勝の礎を築いた。

15 稲垣 祥 6.5
ボール奪取、ビルドアップのリズムキープ、展開力とボランチとしての役割をすべてハイレベルにこなした。相手の出鼻をくじくプレーも多く、彼がいたからこその6得点というところがある。

10 ガブリエル・シャビエル 7(69分OUT)
懸命のリハビリで出場にこぎつけ、流動的なポジショニングから攻撃に幅を持たせた。カウンターでの得点だけでなく2アシストも決め、文句なしのパフォーマンスを披露。
 
MAN OF THE MATCH
FW
25 前田直輝 8(53分OUT)
53分での交代だが、1試合・4得点という記録は逆にそのハイパフォーマンスを際立たせる。ミスのない選択とドリブルの使い方、シュートの正確性とチャンスを逃さない嗅覚。この日のピッチ上で手の付けられない存在だった。

44 金崎夢生 7(82分OUT)
浦和のDFデンを封じる強力なポストプレーでチームに時間を与え、攻撃を加速させた。無得点ながら貢献度が非常に高く、陰のチャンスメーカーとしての役割はハットトリックにも並ぶ素晴らしさだった。

16 マテウス 6.5(82分OUT)
FKこそ不発に終わったが、奔放なボールタッチで浦和の右サイドを蹂躙した。今日は縦への突破からのクロスが効果的で、守備でのプレスバックなど試合全体への影響力も非常に大きかった。
 
交代出場
MF
14 秋山陽介 6(53分IN)
シミッチの負傷に伴って後半早々に出場。ボランチとしては落ち着いたプレーを見せたが、布陣変更後のインサイドハーフではやや混乱しつつも、概ね及第点の働きを見せた。

FW
27 相馬勇紀 6(53分IN)
対面の橋岡とのマッチアップはガチンコすぎて見ていて心配になるほど。サイドの突破だけでなく、インサイドハーフに入った後は味方を生かすスルーパスも見せた。

DF
36 太田宏介 6(69分IN)
ウイングバックでの出場ということもあり、いつもよりさらに前目のポジション取りを見せた。クロスだけでなく味方の動きに合わせた細かいコンビネーションも見せ、溌溂とプレー。

FW
17 山崎凌吾 ― (82分IN)
終盤の仕上げ役としてピッチに入り、前線の高い位置でよくボールを引き出した。ボールタッチにも軽やかさが出てきた印象で、カップ戦での活躍をしっかり生かしてきた様子。

FW
24 石田凌太郎 ― (82分IN)
終盤の展開に強度を補充する働きぶりだった。あわや初ゴールというフリーランや金崎ばりのポストプレー、守備のパワフルさは今後も重用されそうな雰囲気。

監督
マッシモ・フィッカデンティ 6.5
浦和の弱みをしっかり見抜き、負傷者たちの調整もバッチリと決めてきたことが大勝の要因。大差をつけた後の選手起用含めたマネジメントも鮮やかで、戦力の温存ができたのは連戦の中では大きなことでもある。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。 
 
【チーム採点・寸評】
浦和 4.5
前半の5失点ですべてのプランが崩れ去った。ディフェンスに激しさを欠き、押し込まれてからの攻撃には距離がありすぎた。後半持ち直すも、6失点目を喫しては手の施しようもなかった。

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 5
失点はGKだけの責任ではないが、あまりに簡単に失点を許した。同じ角度からの失点が多かったのも気になるところ。キック精度の良さをもっと生かせる展開にしたかったが。

DF
27 橋岡大樹 5(84分OUT)
マテウスとのマッチアップはフィジカルに訴えるも好機を作られ続けた。後半はそれでも前に出ていったが、相馬とのマッチアップで熱くなりすぎ、最後は交代となった。

4 鈴木大輔 4.5(HT OUT)
前半だけで5失点はディフェンスリーダーとして不甲斐ないかぎり。あまりにクリーンすぎるディフェンスに、名古屋のアタッカーはスピードに乗り続けた。
 
20 トーマス・デン 4.5
金崎に競り負け続け、ポストプレーで起点を作られ続けた。センターバックの踏ん張りがきかなかったのは守備の耐久力を著しく下げた。

6 山中亮輔 5
攻撃時の効果的な動きと鋭いキックでゴールを脅かしたが、その裏で相手アタッカーに仕事をされる数はやや多すぎた。ただ、この日の浦和の攻撃は彼とレオナルドが頼みの綱だった。
 
MF
39 武富孝介 4.5(HT OUT)
劣勢に次ぐ劣勢の展開の中で存在感を出すことはほぼなかった。何かを示すことなく前半限りでピッチを去る。

29 柴戸 海 5
青木をボール狩り役として、後方からゲーム作りに励んだが、周囲のフォローも少なく自身も守備に忙殺された。後半は最終ラインからパスを配球しリズムを作るも、打開策にはならず。
 
MF
16 青木拓矢 5(60分OUT)
苦しい試合展開を気迫をもって跳ね返そうと努力を見せたが、孤軍奮闘の感が強かった。反撃の手を強めるべく、後半早々に長澤と交代。

24 汰木康也 5(HT OUT)
得意のドリブルは周囲のフォローが少ないせいか、単発にして緩いイメージが漂った。守備にも奔走したが、そのまま前半限りで交代となった。

FW
14 杉本健勇 4.5
苦しいからこそ前線で起点を作りたかったが、味方に時間を作ることはかなわず。シュートに持ち込む場面もなく、相手DFとのバトルで90分が過ぎた。

45 レオナルド 5.5
ボックス内で勝負するタイプだけにこの日の前半の展開では存在感は消えがち。だが後半は広範囲に動いてボールを引き出し、抜け目なく2得点を決めて一矢を報いた。
 
交代出場
FW
9 武藤雄樹 5.5(HT IN)
攻撃の起点がなかなか生まれなかった展開にボールの受けどころとなってクサビを打ちこんだ。レオナルドの1得点目をアシストするなど仕事はきっちり。

MF
41 関根貴大 5.5(HT IN)
とにかく点を取らなければいけない展開で投入され、サイドを起点に中央付近でもボールを引き出し、チャンスをつくった。終盤は熱くなりすぎ、ボールを観客席に蹴り込むハプニングも。

DF
5 槙野智章 5.5(HT IN)
強度を失っていた最終ラインに激しさを注入し、後半の持ち直しに貢献。機を見たロングフィードでも攻撃にアクセントをつけたが、時間が余りにも足りなかった印象。

MF
7 長澤和輝 5.5(61分IN)
モビリティと前進する姿勢でチームに活力を与えたが、試合をコントロールし中央を固めてくる相手に対して決定打は放てず。

DF
28 岩武克也 ―(84分IN)
終盤、熱くなりすぎた橋岡に代わってピッチに入り、タイムアップまでをプレー。ディフェンスの激しさは見せた。

監督
大槻 毅 5
「前半で完全にコントロールを失ってしまった」と語った試合で、打つ手も決まらず後手を踏み続けた。飲水タイムとハーフタイムで何とか立て直しの策を授けたかったところ。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
 

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