見どころ・戦評
[J1リーグ11節]神戸2-3柏/8月19日(水)/ノエスタ
【チーム採点・寸評】
神戸 6
22分にイニエスタ、29分にフェルマーレンが負傷交代。予期せぬアクシデントに苦しむも、安井や渡部ら交代選手が立て直した。だが、最後は三原に決められ万事休す。
【神戸|採点・寸評】
GK
18 飯倉大樹 6
6分にオルンガの決定機をビッグセーブ。68分にはサヴィオのコントロールショットも阻止。全体的によかったが3失点。
DF
25 大﨑玲央 6
オルンガへのタイトな守備が光った。早い時間にフェルマーレンが離脱する中、ディフェンスリーダーとしてチームを引っ張った。
4 トーマス・フェルマーレン 5.5(29分OUT)
6分に浮き球の処理ミスでオルンガに決定機を作られた。それ以外はそつなくプレーしたものの、アクシデントで29分に交代。
44 藤谷 壮 6(79分OUT)
スピードに乗った突破に加え、山口や小田へのスルーパスでも魅せた。守備でも瀬川をうまく抑え、オルンガにも身体を張った。
24 酒井高徳 6.5(79分OUT)
高橋峻との激しいマッチアップでは優位に。54分のドウグラスへのピンポイントクロスや61分のカットインシュートなどチャンスを作った。
MF
6 セルジ・サンペール 6
前半は江坂を機能させず、卓越したゲームコントロールも見せた。だが、終盤は体力不足か、相手カウンターの対応に遅れる場面も。
5 山口 蛍 6.5
中2日の過密日程も、スプリント数・走行距離でチーム2位と献身的にプレー。49分には持ち味のインターセプトから強烈ミドルも。
8 アンドレス・イニエスタ 5.5(22分OUT)
序盤の負傷を引きずり、22分には自ら交代を要求。今後を考えると好判断だが、この試合だけを見ればプラン崩壊を招く結果に。
FW
41 小田裕太郎 6.5(79分OUT)
今季2つ目のアシストなど攻撃面で躍動。スプリント回数はチーム1位の29回。41分頃の決定機を決めていれば、より高評価だったが…。
27 郷家友太 6.5
前半終了間際に値千金の先制点で流れを引き寄せた。中間ポジションでパスを受けて攻撃を組み立てるなど全体的に好プレーが光った。
49 ドウグラス 6.5
89分に自身J1通算50ゴール目となる同点弾を決めた。53分頃にはヒールパスで郷家の決定機も演出。引き分け以上ならMOMだった。
交代出場
MF
14 安井拓也 6.5(22分IN)
イニエスタの負傷で急遽ピッチへ。攻撃面でリズムを作り、88分には絶妙なスルーパスでドウグラスの同点ゴールを引き出した。
DF
3 渡部博文 6(29分IN)
フェルマーレン負傷で早めの出場。41分には絶妙な浮き球パスで小田の決定機を演出。だが、77分にはオルンガの強引な突破を許し失点を招く。
MF
13 小川慶治朗 6(79分IN)
藤谷と交代し、そのまま右SBへ。小学生時代のチームメイト江坂と対峙。ドリブルで相手陣内に押し込むなど持ち味を出した。
FW
11 古橋亨梧 5.5(79分IN)
負傷交代した8節・札幌戦以来のピッチへ。自らの状態を確かめるように慎重に入り、徐々に強度を上げたが、時間が足りず。
DF
19 初瀬 亮 6.5(79分IN)
酒井と交代。高い位置でプレーし、左サイドからチャンスメイク。81分には郷家のミドルシュート、85分にはドウグラスの決定機を演出。
監督
トルステン・フィンク 6
イニエスタとフェルマーレンの負傷でプランが崩壊。だが、絶妙な選手交代で試合を立て直した。手腕は光ったが結果的に敗戦の将に。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
柏 7
前半の流れは神戸も、後半はサヴィオ投入で巻き返し。仲間とオルンガの得点で逆転に成功するも一時は同点に追いつかれる。最後は三原の一発で快勝。
【柏|採点・寸評】
GK
23 中村航輔 6.5
三原の劇的ゴールがなければMOMか。41分の小田、53分の郷家、85分のドウグラスなど何本も神戸の決定機を阻止した影の功労者。
DF
6 高橋峻希 6(65分OUT)
古巣相手に前半からエンジン全開。酒井と激しくマッチアップし、また34分には郷家のエリア内シュートをブロック。気持ちを見せた。
3 高橋祐治 6
89分に安井のドリブルにつり出され、ドウグラスへのキラーパスを許して失点。だが、それ以外はドウグラスや郷家にうまく対処した印象。
4 古賀太陽 6
小田へのカバーリングを視野に入れながら、ドウグラスを抑える難しいミッションを高次元でこなした。クロスへの対応も良かった。
20 三丸 拡 6.5
前半は小田と藤谷に手を焼き、攻撃参加できず。だが、サヴィオ投入の後半は攻撃回数も増加。46分には鋭いクロスで仲間のゴールをお膳立て。
MF
8 ヒシャルジソン 6.5
攻守のトランジションが速く、チームの心臓と言える働き。イニエスタへのタイトな守備も光ったが、後半は運動量がやや低下。
7 大谷秀和 6(65分OUT)
ボランチとして主に山口と対峙。危険エリアでのボールロストもあり、苦しんだ印象。逆に高い位置でボールを回収しカウンターにつなげた。
33 仲間隼斗 6.5(74分OUT)
前半から積極的に右サイドから攻撃を仕掛けたが、チャンスを広げるには至らず。だが、後半早々に値千金の同点弾で見違えた。
18 瀬川祐輔 5.5(HT OUT)
左ワイドで攻撃の起点を作りたかったが、藤谷やサンペールの堅守に悩まされた。結局、シュート0本で前半のみの出場となった。
FW
10 江坂 任 6.5
18分の強烈なミドルシュートをはじめ、前半はトップ下で柏の攻撃をけん引。後半は左ワイドでタメを作り、攻撃に幅を作った。
14 オルンガ 6.5
開始6分のGKとの1対1は決めたかった。だが、77分には渡部を強引に抜き去り逆転ゴールで帳消し。7試合連続得点で勝利に貢献した。
交代出場
MF
22 マテウス・サヴィオ 6.5(HT IN)
瀬川と交代。トップ下に入り、前線からのプレス、裏への抜け出し、左右での起点など大車輪の活躍でチームを勝利へ導いた。
DF
13 北爪健吾 6(65分IN)
高橋峻と交代。投入後早々に長い距離をドリブルで攻め上がるなど存在感を示した。主にカウンターでいい働きをみせた。
MF
MAN OF THE MATCH
27 三原雅俊 7(65分IN)
高卒から10年間を過ごした古巣との対戦も、攻守両面で冷静にプレー。90+4分には劇的な決勝点も。結果を残した点でMOM。
MF
28 戸嶋祥郎 6(74分IN)
仲間と交代。走力を生かした迫力あるカウンターで存在感を示した。終了間際にはGKと1対1の場面も。決めきれなかったのは残念。
監督
ネルシーニョ 7
前半終了間際の失点によるメンタルダウンを回避させ、後半のサヴィオ投入で流れを引き寄せた手腕はさすが。三原の起用も見事。
取材・文●白井邦彦(フリーライター)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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