見どころ・戦評
[J1リーグ12節]清水2-3横浜FC/8月22日(土)/アイスタ
【チーム採点・寸評】
清水 5
中2日ながらほぼ同様のメンバーで臨んだが、やはり全体的に動きが重く、ボールの奪いどころを定められなかった。攻撃では多くのチャンスを作ったが、失点の形がイージーすぎた。
【清水|採点・寸評】
GK
31 梅田透吾 5.5
3失点はどのシュートも反応が難しかったが、例年より声が通りやすい環境で、DF陣へのコーチングは頑張りたいところ。
DF
15 金井貢史 5.5
偽サイドバックとして巧妙なポジショニングを見せ、チャンスにも絡んだが、守備では裏を突かれるシーンが目立った。
5 ヴァウド 5.5(33分OUT)
普通にプレーしていたように見えたが、おそらく負傷により前半途中で交代。チームにとっても非常に痛い離脱だった。
2 立田悠悟 5.5
個人としてはミスが減って安定感が出てきたが、2試合連続3失点で最終ラインを統率する面では課題が残る。
3 ファン・ソッコ 5.5
中2日で運動量が落ちて守備主体のプレーを続けたが、その中で自分のサイドから2失点は残念なところ。
MF
22 ヘナト・アウグスト 5.5(69分OUT)
金子へのアシストは良いボール奪取からの好パスだったが、動きの重さが感じられ、ボールを刈り取るシーンはいつもより少なかった。
6 竹内 涼 6.5
チーム全体として動きが重いなか、清水では最も走って攻守に奮闘。終盤はチャンスを演出した場面が多く、最後に意地のミドルシュートで2年ぶりのゴールを決めた。
14 後藤優介 5.5(59分OUT)
疲労が残るなかでも攻守に惜しみなく動き回り、二度のビッグチャンスはあったが、移籍後初ゴールは決めきれなかった。
FW
30 金子翔太 6
44分の得点はDFとGKの股間を通す見事なシュート。後半も幅広く動いてチャンスに絡んだが、DFにブロックされるシーンが目立った。
10 カルリーニョス・ジュニオ 5.5(69分OUT)
連戦の中でも献身的なスプリントを見せ、良い位置で受けてシュートにつなげる場面もあったが決めきれず。
16 西澤健太 5.5(59分OUT)
セットプレーのキックでは惜しい場面を演出したが、流れの中では良い形を見せられないまま早い時間に交代。
交代出場
DF
24 岡崎 慎 4.5(33分IN)
最近あまりやっていなかった4バックのCBに急きょ入り、試合勘も不足していたせいか、2失点に絡む悔しい結果に。
MF
37 鈴木唯人 5.5(59分IN)
67分のドリブル突破や76分のチャンスメイクなどキラリと光るプレーが増えたが、結果にはつながらず。
FW
11 ジュニオール・ドゥトラ 5.5(59分IN)
8試合ぶりの出場で気合十分の仕掛けを見せ、チーム最多の4本のシュートを放ったが、決めきれなかったのは残念。
MF
20 中村慶太 5.5(69分IN)
積極的に前に絡みながら終盤の押し込む展開を作ったが、76分の決定機を決めきれなかったのは残念。
FW
23 ティーラシン・デーンダー 5.5(69分IN)
前でボールを収めてたびたびチャンスにつなげ決定機も作ったが、得点に至る仕事はできず。
監督
ピーター・クラモフスキー 5.5
水曜日から先発を1人しか変えなかったが、それが裏目に出て全体の運動量が低下。前からの守備も機能せず、本来のサッカーを出し切れなかった。
【チーム採点・寸評】
横浜FC 6.5
前半の入りはもうひとつだったが、徐々にエンジンがかかってボールを支配する時間を増やし、五輪世代の松尾、斉藤ら若い選手が躍動して限られたチャンスを決めきり、J1で初の3連勝につなげた。
【横浜FC|採点・寸評】
GK
18 南 雄太 6
ビルドアップでは失点につながるミスをするなど不安定さはあったが、危険な場面で好セーブを連発し、逃げ切りに貢献した。
DF
3 マギーニョ 6(85分OUT)
裏に飛び出す場面は多くなかったが、攻守に冷静なプレーを続け、ピンポイントのクロスで2点目をアシスト。
19 伊野波雅彦 6
縦パスも含めて後ろからつなぐ展開に貢献し、2失点はしたもののシュートブロックやカバーリングも光った。
20 カルフィン・ヨン・ア・ピン 6(HT OUT)
古巣対決で熱さと冷静さを共存させたプレーを見せ、チームを引っぱっていたが、負傷により前半だけで交代。
26 袴田裕太郎 6
縦への突破は松尾に任せて守備重視のプレー。後半は左SB→CB→左SBとポジションを変えながら堅実な守りを見せた。
MF
7 松浦拓弥 6.5(81分OUT)
守備でも役割を果たしながら中盤の隙間でボールを受けてうまく中継し、チャンスメイクに絡むシーンも多かった。
8 佐藤謙介 6
バックパスのミスで危ない形も作ったが、手塚と同様に小気味よくパスをつなぎ、支配率で上回る展開に貢献。
MF
30 手塚康平 6.5
確実にボールをキープして的確に配球しながらチームのリズムを作り、前方向へのパスも多かった。
MAN OF THE MATCH
37 松尾佑介 6.5
前半は目立つシーンが少なかったが、清水が前掛かりになった後半は持ち味のスピードを生かして決勝点を決め、その後はドリブル以外のプレーも冴えた。
FW
23 斉藤光毅 6.5
バイタルエリアの隙間にうまく顔を出して縦パスを受け、攻撃の流れを作りながらフィニッシュにも絡み、価値ある先制点を決めた。
16 皆川佑介 6.5(69分OUT)
18分のヘディングはポストに阻まれたが、2回目はうまく流しこんだ。ポストプレーでも好機を演出。
交代出場
MF
17 武田英二郎 5.5(HT IN/81分OUT)
後半から左SBに入って危ない場面を止めたシーンもあり、攻撃にも絡んでいたが、負傷で途中交代。
FW
9 一美和成 5.5(69分IN)
追加点を目指して懸命にゴールを狙ったが、73分の右CKからのヘディングシュートはGK梅田に阻まれた。
DF
33 川崎裕大 -(81分IN)
武田の負傷によってJ1初出場。清水の猛攻を受ける中でCBとして我慢強く逃げ切りに貢献。
MF
31 杉本竜士 -(81分IN)
右MFに入ってサイドでパスをつなぎながらボールを保持して時間を使い、守備でもハードワーク。
MF
6 瀬古 樹 -(85分IN)
マギーニョの負傷で急きょ右SBに入り、押し込まれる中で守備に徹して反撃を1点に抑えた。
監督
下平隆宏 6.5
水曜日から先発を3人変えてアウェー戦に臨み、手塚と斉藤の起用が奏功して前半途中から自分たちのサッカーを展開させて勝利につなげた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●前島芳雄(フリーライター)
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