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J1 第12節

8月23日(日) 19:00 Kick off

1 - 1

鹿島

試合終了

G大阪

見どころ・戦評

記事提供:SOCCER DIGEST WEB

【警告】鹿島=内田(39分)、犬飼(89分) G大阪=東口(47分)、小野(87分)<br />
【退場】鹿島=なし G大阪=なし<br />
【MAN OF THE MATCH】内田篤人(鹿島)


[J1リーグ12節]鹿島1-1G大阪/8月23日(日)/カシマスタジアム

【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
序盤から気持ちの入ったプレーを披露したが、完全に守備を崩されての失点。引退試合となった内田が16分に投入されて以降、攻勢を強め、勝利への執念が伝播し最後に同点に追いつく粘り強さは見せた。



【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
なんとか防いだ53分の飛び出しなど判断の部分で危ない場面もあったが、直後の宇佐美のシュートを鋭い反応で防ぐなど、自らのプレーで挽回。73分の小野瀬の至近距離弾を防いだのは見事だった。

DF
22 広瀬陸斗 ―(16分OUT)
失点シーンではヘディングのクリアが中途半端になったところを拾われ、その後の対応でも後手に。倉田を捕まえきれず、突破された。その後も自身のサイドを攻め込まれ、12分の福田のクロスに対応した際に右足を負傷しそのまま交代に。

33 関川郁万 5
53分の場面では中途半端な対応から宇佐美にシュートを許し、73分には小野瀬に背後には入られるなど失点には繋がらなかったが危ない場面が散見された。
 
39 犬飼智也 6
失点のシーンでは釣り出されて潰し切れなかったが、後半のアディショナルタイムに同点弾を頭で叩き込み帳消しにした。

5 杉岡大暉 5
7分に高い位置からシュートを放つなど前への姿勢は感じた。一方で、対峙する小野瀬を捕まえきれず、度々危険な場面を作られ、得点を許した。

MF
4 レオ・シルバ 6
相手が5バックに変更するまではセカンドボールを収めるなど効果的だった。相手DFにブロックされるが強烈なミドルシュートも放った。

20 三竿健斗 6(75分OUT)
59分のふわりとしたシュートは東口のビッグセーブに遭う。こぼれ球にいち早く反応するなど球際で戦い続け、潰し役、水を運ぶ人として存在感を見せた。
 
7 ファン・アラーノ 5(63分OUT)
テクニックの高さは見せ、両チーム通じて最多4本のシュートを放つ。エヴェラウドとの連係は良くなっている印象。しかしそのほか周囲と噛み合わず、まだ怖さは発揮できていない。

11 和泉竜司 5(63分OUT)
エヴェラウドのシュートのこぼれ球が目の前に来た35分の場面はゴールを決めたい。ほかにもシュートを外している印象が強いが、裏を返せばそれだけ良いポジションにいるという事でもある。何かきっかけが掴めれば……。

FW
8 土居聖真 5.5
遠藤が入った63分以降、右サイドで内田と3人の連係は良好だった。そつなくいろんなタスクをこなしている反面、消えている時間も多かった。

9 エヴェラウド 5.5(75分)
パンチ力を発揮したシュートや、前線から激しいチャージで奮闘した。サイドに流れて受ける場面では怖さが半減する。これはチームとしての課題とも言えそうだ。
 
交代出場
MAN OF THE MATCH
DF
2 内田篤人 6.5(16分IN)
緊急出場ながらすんなりとゲームに溶け込み、39分にはイエローカードも辞さないチャージで危険の芽を摘む。効果的なクロスで得点の匂いも感じさせ、右サイドで起点になると、83分にはダイアゴナルな動き出しから最終ラインの裏を取るなどサッカーセンスの良さを見せた。アディショナルタイムの同点弾はこの男の右足から始まった。チームへの精神的な影響も加味してこの試合のMOMとした。

MF
25 遠藤 康 6(63分IN)
80分のシュートは枠に飛ばしたかった。創造性あるパスも見せていたが、味方との連係はもうひとつ。しかし、こぼれ球を倒れ込みながらも繋いだりと要所で気の利いたタメを見せた。

FW
36 上田綺世 6(63分IN)
相手の強力なCBとも堂々と渡り合い、得点の匂いは感じさせた。自陣に戻っての守備でも気持ちの入ったプレー。

MF
26 荒木遼太郎 6.5(75分IN)
左サイドの杉岡との連係はいまいちだったが、アディショナルタイムの同点弾をアシストするなど、短い出場時間でも“違い”を作れている。

FW
19 染野唯月 6(75分IN)
終盤の押し込む展開でペナルティエリア内で好機を演出。対峙するDFの上手さもあったが、もう少し強引に勝負に出るシーンがあっても良かったか。

監督
ザーゴ 5.5
アクシデントからだったが、内田をはじめとした交代カードは効果的だった。サイドの崩しやセカンドボールの回収など狙い通りの部分もあるが、そこは相手も対処済み。勝利するためには、それを上回るチーム戦術を示したい。









※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
後半途中から5バックにするなど、鹿島のサイド攻撃も中央の堅牢な守備ブロックで弾き返し、22本もシュートを浴びたが、全く慌てる場面もなかった。しかし、内田の引退試合というムードに最後で飲まれ失点。6分に先制していただけに、勝ち切れなかったのは痛い。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
犬飼のヘディングは飛んだコースが良くノーチャンスだった。そのほかでは好セーブを連発しチームを助けた。

DF
3 昌子 源 6.5
コーチングやプレーでリーダーシップを発揮。空中戦でも足もとでも個人としてやられる場面はなかった。

5 三浦弦太 6
最後の場面では上田との競り合いに負け荒木のクロスボールを許してしまった。そのほかは落ち着いて危なげない対応をしていた。

19 キム・ヨングォン 6
内田に背後を取られるシーンがあったものの、最後のところでしっかりと防いでいた。
 
MF
21 矢島慎也 5.5(83分OUT)
守勢に回る展開でバランスをとっていたが、35分の場面では和泉をゴール前で完全にフリーにしてしまった。

8 小野瀬康介 6.5
先制点はお見事で、同点に追いつかれていなければMOMという働きぶり。強いてあげれば73分のチャンスを決めきっていれば。

14 福田湧矢 6(90+1分OUT)
自身のサイドを攻め込まれるもピッチにいる間は失点を許さなかった。時折上がってのクロスボールも供給するなど鹿島の右サイドと対等に渡り合った。
 
10 倉田 秋 6(67分OUT)
見事な突破とアシストで先制点を演出した。シュート0本は少し物足りないが、押し込まれたサイドで守備に務めた。

15 井手口陽介 6
セカンドボールの回収では相手ボランチに分があったが、終盤にはカウンターから好機を演出。さらに自身も好機を迎えるがGKに防がれる。

FW
18 パトリック 5.5(83分OUT)
先制点をお膳立てした。引き気味のチームで前線の広いエリアをカバーし、前後半1本ずつシュートを放つなど任された仕事はこなした印象。

33 宇佐美貴史 5.5(67分OUT)
得点シーンに絡むなど前半は危険な存在だった。53分のチャンスはGKの好守に遭う。その後トーンダウンして67分に交代に。
 
交代出場
DF
27 髙尾 瑠 5.5(67分IN)
右アウトサイドに入り5バックとして振る舞う。アディショナルタイムに上田が落としたボールに土居に先に反応され失点につながってしまった。ミスとは言えないが先に触りたかった。

FW
11 小野裕二 6(67分IN)
守備に攻撃にフレッシュさを活かして運動量で貢献した。89分にはボールをキープし犬飼のイエローカードを誘う。

MF
29 山本悠樹 -(83分IN)
矢島に代わってボランチに入る。相手が攻勢を強めている時間で守備に追われた。

FW
9 アデミウソン -(83分IN)
疲れの見えたパトリックに代え、カウンターからの加点と前線で時間を使う意味で投入された。

DF
4 藤春廣輝 -(90+1分)
クローザーとして登場したが、犬飼を捕まえきれず同点弾を許してしまった。

監督
宮本恒靖 5.5
鹿島の攻撃には屈強なCBを並べ対処するなど、最後のところまではプラン通りだったか。しかし受けに回る時間が長すぎて、逃げ切りを図る交代カードも効果的に使えず最後に失点してしまった。結果論ながら追加点を狙うアイデアも必要だったか。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材:文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
 

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