見どころ・戦評

[J1リーグ16節]札幌3-4浦和/9月13日(日)/札幌ドーム
【チーム採点・寸評】
札幌 5.5
早々に2点差とされながらも、そこから粘りを見せて一時は逆転に成功したのは見事だった。とはいえ、内容的に決して上々ではなかった浦和に、大量4失点をしてしまったことを考えると、GK含め守備があまりにも弱いと言わざるを得ない。9試合未勝利に。
【札幌|採点・寸評】
GK
1 菅野孝憲 5
4失点。高い位置をとってピンチを凌いだ場面もあったが、ゴールを守るプレーの部分では安定感を出せず。
DF
3 進藤亮佑 6
最終ライン裏のスペースをなんとかカバーしようとするも、及ばず。ただ攻撃では積極的なプレーを見せていた。
10 宮澤裕樹 5.5
技術的にはまったく問題ないが、相手選手にあっさりと突破されるシーンがあり、チームを牽引できず。
5 福森晃斗 5
キックが強烈なのは周知の事実ではあるが、それ以上に守備力が足りていない印象。仕掛けに対しては、おおむねついていけず狙われ続けた。
MF
7 ルーカス・フェルナンデス 6.5
難しい試合のなかでこの選手にボールが渡ると、チーム全体が信頼して動き出せていた印象。能力の高さを見せた。
32 田中駿汰 6
ボール保持時の技術力は非凡なものを示しており、攻撃にいい形で絡んでいた。ただし、守備では後手に回っていた。
27 荒野拓馬 5.5(HT OUT)
上下左右、ピッチのあらゆるエリアに顔を出すなど頑張りは見せたが、疲れが見えたのか前半で退いた。
4 菅 大輝 6(87分OUT)
敵陣深くまで入り込むことで後方の選手が出てくるスペースをうまく作り出していた。欲を言えば好機にもっと絡みたかった。
MF
14 駒井善成 6(64分OUT)
念願だった古巣との対戦。意欲的にプレーをしていたものの、若干ズレが出てしまい悔しい場面が目立った。
18 チャナティップ 6(64分OUT)
持ち前のキープ力で突破を仕掛け、縦パスも入れるなどアクセントとなっていた。惜しい場面は作っていた。
FW
48 ジェイ 6.5(80分OUT)
相手の厳しいマークに遭いながらも2得点。劣勢を跳ね返したその得点力はさすがと言うしかないだろう。
交代出場
DF
20 キム・ミンテ 6(HT IN)
後半から出場し2失点は喫したものの、速さがあるこの選手が先発していれば、結果は違っていた可能性もある。
FW
33 ドウグラス・オリヴェイラ 6(64分IN)
持ち前の献身的なプレーで積極的にボールに関わろうとしていた。しかし勝利に貢献することはできなかった。
FW
11 アンデルソン・ロペス 5.5(64分IN)
D・オリベイラとの同時投入で相手に威圧感を与えるも、得点に関わるプレーはできなかった。
MF
31 高嶺朋樹 ―(80分IN)
タイスコアの難しい状況で投入されたこともあってか、なかなか思い切りのよいプレーを出せていなかった印象。
MF
19 白井康介 ―(87分IN)
武器である馬力を生かして周囲を鼓舞したかったが、最終的には悔しい試合の終わり方になった。
監督
ペトロヴィッチ 5
悪い試合内容ではなかったが、やはり4失点を喫する戦いでは結果は出ない。最終ラインのメンバー選考など、修正点は多いか。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
浦和 6
2点を先行しながらも、そこから逆転を喫してしまう戦いぶりはいただけないが、最終的にはそこからさらに逆転し返したため、戦力としてはやはり高いものがあるのだろう。個人の戦いでは完全に上回った。
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 5.5
キックの安定感などは相変わらずさすがの高さだったが、クロスへの準備や対応のところは不安定さがあった。
DF
5 槙野智章 6.5
強い闘争心と球際での粘りで何度もピンチを凌いでいた。3失点したものの、貴重な同点ゴールはチームの雰囲気を高めた。
20 トーマス・デン 6
この日は右サイドバックとして出場。押し込まれる場面もあったが、身体を張って対応し続けていた。
31 岩波拓也 6
3失点となったが、肝心なところではしっかりと身体を張り、必要な場面では細かなラインコントロールもするなど集中を保った。
MF
28 岩武克弥 6(73分OUT)
L・フェルナンデスには手を焼くも、攻撃時には関根を追い越す場面もあり、全体的には好印象なプレーぶり。
8 エヴェルトン 5.5(61分OUT)
セカンドボールへの寄せの速さやパワーはさすがだったが、配球のところではアイデアを欠いていたように見えた。
16 青木拓矢 6.5
チームとしては3失点をしたものの、この選手の中盤での身体を張った守備は間違いなくチームを支えていた。
41 関根貴大 6(73分OUT)
必ずしも際立ったパフォーマンスを見せていたわけではないが、相手の嫌がる位置取りは上手かった。
FW
30 興梠慎三 5.5(55分OUT)
普段通りのターゲット役はなかなかこなせなかった。夏場の疲労が出てきているのかもしれない。
9 武藤雄樹 5(55分OUT)
右サイドで起用され、時折、巧みなドリブルを見せるもプレー全体としては低調なものに終始してしまった。
MAN OF THE MATCH
14 杉本健勇 6.5
結局は同点とされてしまったものの、前半のうちに挙げた2得点はチームに好影響を与えたはず。ポスト役としてもしっかりと働いた。
交代出場
FW
11 マルティノス 6(55分IN)
レオナルドとの同時投入で相手に圧力を与えた。緩急をつけたドリブルで攻撃にもリズム生んだ。
MF
45 レオナルド 6(55分IN)
無得点に終わったものの、この選手が登場してきただけで相手守備陣は脅威だったはず。パワーで相手を脅かしていた。
MF
29 柴戸 海 6.5(61分IN)
ボールに関与しようとする意欲が高く、周囲に力を与えた。最後は相手ゴール前に顔を出して劇的な決勝弾ゲット。
MF
24 汰木康也 6(73分IN)
プレー時間は長くはなかったものの、フレッシュな状態でピッチに立ち、積極的な動き出しを見せた。
DF
6 山中亮輔 6(73分IN)
取り立てて目立ったプレーがあったわけではないが、左足からの配給力があるため、相手を引き付けることができた。
監督
大槻 毅 6
4バックは今季初の組み合わせで挑んだが、個々の対応力が高く、次第に安定していった。チームとしてのパフォーマンスはまだまだだが、最終的に再逆転して敵地で勝利を得たところは評価できる。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

Jリーグ各クラブの最新情報はアプリで!