見どころ・戦評
[J1リーグ20節]C大阪1-3川崎/10月3日(土)/ヤンマー
【チーム採点・寸評】
C大阪 5.5
勝利だけが求められた首位との直接対決に敗れ、勝点差を「14」に広げられた。前半途中から主導権を握りながらもゴールを奪えず、後半に入って一度は同点に追いつくも、勝ち越すまでには至らなかった。質の高い川崎の攻撃に揺さぶられ続け、最後に堅守が破綻した。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 5.5
大一番で序盤から好セーブが光っていただけに、3失点は本人にとっても悔しい結果。
DF
2 松田 陸 6.5
攻守にアグレッシブで、精度の高いクロスで奥埜のゴールをアシスト。三笘の対応には手を焼いた。
22 マテイ・ヨニッチ 5.5
36分のシュートブロックなどもあったが、堅守を維持できず。フィードにも精度を欠いた印象。
15 瀬古歩夢 5
オウンゴールは事故的だったかもしれないが、2失点目はこぼれ球に対する集中力を欠き、目の前でゴールを決められた。
16 片山瑛一 5.5
丸橋を押しのけて先発出場。良いオーバーラップがあった反面、ビルドアップでやや苦戦。
MF
17 坂元達裕 5.5(90分OUT)
53分にボール奪取からゴールに迫る場面もあったが、試合を通じては持ち味を発揮できなかった。
6 レアンドロ・デサバト 6
プレスやパスさばきで存在感を発揮。より攻撃に絡みたいが、それができないのはチーム戦術の縛りがあるからなのか。
MF
5 藤田直之 5.5(83分OUT)
前半は配球役として主導権を握るも、後半に入ってボールを運べず。足に違和感があったのか途中交代。
10 清武弘嗣 5.5(83分OUT)
パスを受けるために幅広く動いたが、バイタルエリアでは持たせてもらえず違いを作れなかった。
FW
20 ブルーノ・メンデス 5.5(73分OUT)
15分にFKから惜しいヘディングシュート。ボールロストが散見され最初に途中交代を告げられた。
25 奥埜博亮 6.5(83分OUT)
難度の高いヘディングシュートを流し込んで今季5点目。逆転に成功していれば勝利の立役者だったが……。
交代出場
FW
42 藤尾翔太 5(73分IN)
逆転を期待されて最初の交代で送り込まれたが、ボールが足に付かず簡単なロストもあった。
DF
3 木本恭生 -(83分IN)
藤田にアクシデントがありボランチで出場。ピッチに入った直後に3点目を奪われ難しい展開に。
FW
8 柿谷曜一朗 -(83分IN)
投入直前に勝ち越され、直後に3点目を献上。見せ場はなく、もう少し長い時間見たかった。
FW
13 高木俊幸 -(83分IN)
奥埜に代わって2トップの一角へ。2試合ぶりの出場となったが見せ場なし。
MF
49 西川 潤 -(90分IN)
90分から途中出場。短い時間でチャンスに絡めず、そのままタイムアップ。
監督
ロティーナ 5.5
同点に追いついた後に再び川崎に押し込まれただけに、より早い交代策があっても良かった。
【チーム採点・寸評】
川崎 7
追ってくるC大阪との対戦で強さを見せつけ、リーグ制覇へ大きく近づく白星を手にした。前半途中から主導権を握られて一度は同点に追いつかれながら、途中交代を巧みに使いつつ再び流れを引き戻し、アウェーで3-1と完勝。これで8連勝となった。
【川崎|採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 6
奥埜のゴールは相手を褒めるべき。15分のブルーノ・メンデスのシュートを好セーブで防ぎ先制を許さず。
DF
13 山根視来 6.5
前半は攻撃参加する場面が少なかったが、後半に入って高い位置を取り、3点目に絡んだ。
4 ジェジエウ 6
14分にイエローカードを受けるなど、奥埜とブルーノ・メンデスにやや手を焼いた印象。
5 谷口彰悟 6.5
失点場面では奥埜に裏を取られたが、それ以外では最終ラインを統率し安定感が光った。
2 登里享平 6(73分OUT)
37分にCKからのこぼれ球を右サイドへとボールを送り、先制点を演出。疲れの影響からか途中交代。
MF
6 守田英正 6.5
アンカーとしてボールを動かしつつ、守備時には中央に入ってくる清武にスペースを与えなかった。
25 田中 碧 6.5(73分OUT)
対面することが多かった清武に仕事をさせず、後半に入ってからは味方を追い越す動きで攻撃を活性化。
8 脇坂泰斗 6.5(63分OUT)
37分に右足ダイレクトで鋭いクロスを送りオウンゴールを誘発。相手の嫌なスペースも積極的に突いた。
FW
41 家長昭博 6.5
自身のプレーが得点に直結することはなかったが、キープ力、そして左足のパスやシュートで別格の存在感。
19 齋藤 学 6(63分OUT)
序盤は左サイドから積極的に仕掛けて攻撃陣をリード。徐々に見せ場は少なくなっていった。
11 小林 悠 6(82分OUT)
45分のヘディングシュートを決めたかったが、質の高い動きで相手の脅威となり続けた。
交代出場
MF
10 大島僚太 6.5(63分IN)
負傷明けで3試合ぶりの出場。ボールの出し入れでチームに再びリズムを生み出す働き。
MF
18 三笘 薫 7(63分IN)
65分に独特のドリブルでチャンスを生み、最後はこぼれ球を見逃さず今季9得点目。ボールを持つだけで相手の脅威となった。
DF
7 車屋紳太郎 6(73分IN)
疲れの見え始めた登里に代わって左サイドバックに。アップダウンを繰り返した。
FW
30 旗手怜央 6.5(73分IN)
インサイドハーフとして攻撃に変化をつけ、83分にはCKからのこぼれ球に反応し鋭いシュート。決勝点につながった。
FW
9 レアンドロ・ダミアン 7(82分IN)
CKからのこぼれ球を見逃さず、投入された直後のファーストプレーで決勝点。重みある試合の勝負を決めたことからMOMに。
監督
鬼木 達 6.5
一度は同点に追いつかれたが、途中から送り込んだ選手が次々とゴールに絡むなど起用法大当たり。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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