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J1 第21節

10月10日(土) 18:00 Kick off

1 - 0

川崎F

試合終了

仙台

見どころ・戦評

記事提供:SOCCER DIGEST WEB

【警告】川崎=なし 仙台=なし<br />
【退場】なし<br />
【MAN OF THE MATCH】小林 悠(川崎)


[J1第21節]川崎1-0仙台/10月10日/等々力
 
【チーム採点・寸評】
川崎 6
連覇の夢が絶たれたルヴァンカップ準決勝のFC東京戦から中2日。先発を8人入れ替えて臨むも、前半は“ダブル司令塔”中村、大島らを中心にポゼッションし、仙台ゴールに迫り、41分には小林のゴールで先制する。しかし、チャンスがありながら2点目を奪えなかったことで、試合終盤は仙台の反撃を受けた。
 
試合内容は満足のいくものではなかったはずだが、この日は仕切り直しの一戦として勝ち切った点に意味がある。しぶとく手にした勝点3は今後のチームに活きるだろう。
 
【川崎|採点・寸評】
 GK
1 チョン・ソンリョン 6
終盤は仙台の猛攻を受けるも、冷静にゴールを守る。クリーンシートで勝点3獲得に貢献した。
 
DF
17 ジオゴ・マテウス 6
周囲とテンポが合わないシーンもあったが、69分には逆のSBである車屋へ好クロスを送るなど要所で特長をアピール。真摯にプレーした。終盤は相手に高さで勝るポイントとして狙われたか。
 
34 山村和也 6
谷口とともに最終ラインを調整しながら、相手のカウンターの芽を潰した。パスの精度はもう少し上げたかったところだが、最後まで耐えた。
 
 
5 谷口彰悟 6
最終ラインを高く押し上げ、相手を押し込む展開を可能にした。試合終盤は苦しい時間が続くも集中を切らさずに仙台の攻撃を撥ね返す。この日も多くの指示を送る頼れるキャプテンだった。
 
7 車屋紳太郎 6
前半は三笘が仕掛けるスペースを潰さないようにしたのか、攻撃参加は抑え気味だった印象も、後半は高い位置へ。57分には三笘との連係で左サイドを崩し、小林の決定機につながるクロスを供給。一方、フリーで放った69分のヘッドは決めたかった。終盤は相手に自らのサイドからの攻めを繰り返され、苦しい対応も。

MF
25 田中 碧 6
前半途中からは頭部の負傷でテーピングをグルグルに巻きながらプレー。それでも闘志を失わず、惜しいシュートも放った。久しぶりのアンカーでも落ち着いたパフォーマンスを披露。中心選手としての風格。限りなく6.5に近い。
 
10 大島僚太 6.5
17分の小林へ通したスルーパスはまさに見事!! 負傷明け初のスタメン出場も随所で質の高いボールを送り、チャンスを演出。相手エリア内へ走り込む意識も高かった。

 
14 中村憲剛 6
長期離脱から復帰し、今季2度目の先発出場で、最長の67分をプレー。やはりパスセンスと視野の広さは秀逸で、彼がいることで川崎のパス回しはスムーズになった。後半にはバー直撃のFKも。今後、さらに調子を上げそうで、「6.5」に近い「6」というところか。
 
FW
30 旗手怜央 6
右サイドで精力的に動き、パスコースを作りつつ、受け手にも。ただ、この日はフィニッシュの精度を欠いた。
 
18 三笘 薫 6.5
通常に比べれば相手に引っかかるシーンが多かった。それでも小林のゴールを演出。仙台DFにとっては恐い存在だった。
 
MAN OF THE MATCH
11 小林 悠 6.5
本音を言えば、残りのビッグチャンスも決めたかったところだが、エースとしてしっかり決勝点をマーク! 実に落ち着いたフィニッシュだった。
 
交代出場
MF
19 齋藤 学 6(67分 IN)
最初は右サイドに入り、途中からは得意な左サイドへ。ゴールにつながらずともエリア内を突破する場面や相手のクロスをブロックするシーンもあった。

MF
41 家長昭博 5.5(67分 IN)
攻撃をさらに加速させるためにピッチへ。的確にパスを散らしてチャンスにも絡んだが、相手の反撃もあり、自陣でのプレーも短くなかった。
 
MF
6 守田英正 6(74分 IN)
流れがやや相手に傾きかけている時間帯にピッチへ。田中とともにボールを展開し、守備面ではブロックが間に合わないシーンもあったが、1-0の勝利にひと役買った。
 
MF
22 下田北斗 ―(81分IN)
攻守のバランスを取りつつ、気を見て高いエリアへの走り込みも。1点のリードをキープさせた。
 
FW
9 レアンドロ・ダミアン ―(81分 IN)
時間が限られたなかで、クロスに合わせるなどゴールを狙った。ただパスが乱れる場面も。
 
監督
鬼木 達 6
快勝とはいかなかったものの、中2日、しかもルヴァンカップで敗れて切り替えが必要な中で勝点3をもたらした。チームの成長を感じたはず。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
 
【チーム採点・寸評】
仙台 5.5
試合終盤に盛り返し、チャンスを作った点を踏まえれば、悲観するような敗戦には思えない。しかし、約2か月、勝利から遠ざかる状況。この試合での収穫と課題を次戦につなげたい。
 
【仙台|採点・寸評】 
GK
27 ヤクブ・スウォビィク 6
少なくないピンチを阻むなど好セービングを連発。1失点したとはいえ、印象に残るパフォーマンスだった。

DF
36 柳 貴博 5.5(84分OUT)
三笘とマッチアップ。抜かれる場面もあったが、粘り強く食らい付いた。後半途中からは果敢に攻撃参加。プランもあっただろうが、もう少し早めからあのプレーが見たかった。

43 アピアタウィア久 5
現役大学生の特別指定選手は、力強いディフェンスで大きなポテンシャルを感じさせた。しかし失点シーンでは小林をマークし切れず、後半にはパスミスからピンチを招くシーンも。

 
23 シマオ・マテ 6
読みの鋭さ、身体の強さを活かし、川崎の攻撃に対抗。0-1での敗戦は守備リーダーとして納得がいかないだろうが、個人的には悪くない出来だったように映る。
 
2 パラ 5.5
特に後半はチャンスに絡んだが、声を張り上げてパスを呼ぶも、回って来ない場面も。終了間際のビッグチャンスはシュートし切れず。守備面では川崎のパスワークに苦しむシーンもあった。
 
MF
37 中原彰吾 5.5(84分OUT)
ボールを持てば高い技術力を発揮して、味方にパスを送った。特に試合終盤にはクロスでチャンスを演出。もっともディフェンス面でもうひとつプラスが欲しかったところ。失点シーンでは三笘への寄せが甘くなる痛恨の対応。

5 椎橋慧也 5.5(71分OUT)
最終ラインのプロテクト役を担い、ボールを追う。奮闘は評価したいが、後手を踏む場面があり、低い位置でのミスも見られた点もマイナス材料。
 
MF
18 道渕諒平 5.5
右サイドからドリブルで持ち上がり、後半の盛り返しは彼がいてこそだった。ただ前に出ただけに致し方ない面もあったが、車屋にフリーでヘッドを打たれたシーンなど守備に穴を空けてしまった。失点シーンも三笘のマークの受け渡しが中途半端になった。

7 関口訓充 5.5(71分OUT)
スタートは左サイドハーフを務め、低い位置に押し込まれながら守備で頑張った。ただその分、持ち味の攻撃面で力を発揮できず。後半途中には2トップの一角に上がるも、仕事はできなかった。
 
FW
42 山田寛人 5(58分OUT)
デゲスと2トップを組み、守備のタスクも担う。ただ、FWとして攻撃面で上手く働くことはできなかった。
 
29 アレクサンドレ・ゲデス 5.5
なかなかチャンスに恵まれずも、試合終盤にはチームの流れに乗って2本のシュートを放つ。どちらかを決めていれば……。 




 
交代出場
MF
14 石原崇兆 5.5(58分IN)
左サイドハーフに入り、一度、デゲスのスルーパスに抜けかけるが、奏功せず。アピールとはいかなかった。

FW
20 長沢 駿 6(71分IN)
高さを活かしてポスト直撃のヘッドを狙うなどゴールに迫る。終盤の攻撃にひと役買った。

MF
30 田中 渉 5.5(71分IN)
ピッチに入った数分はボールに絡めなかったが、徐々に前線にパスを供給。プレースキッカーも務めたが、決定機には導けず。
 
DF
3 飯尾竜太朗 -(84分IN)
柳に代わって左SBに入る。果敢に攻め上がり味方を活かすも、結果を残すには時間が足りなかった。

MF
28 佐々木匠 ―(84分IN)
残り10分少々のタイミングでピッチへ。期待されたテクニシャンも持ち味を示す時間が残っていなかった。

監督
木山隆之 5.5
川崎の攻撃力をリスペクトしつつ、自陣にブロックを敷いて対応。ただスコアレスで折り返せるかと思った前半終了前に失点し、挽回する策を提示できなかった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 

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