見どころ・戦評
[J1リーグ33節]神戸1-3鹿島/10月21日(水)/ノエビアスタジアム神戸
【チーム採点・寸評】
神戸 5.5
全体的に鹿島のハイプレスに苦しんだ印象。そのなかで前半の2失点で難しい展開に。61分にCKから藤本が1点を返したが、土居の3点目で万事休す。
【神戸|採点・寸評】
GK
1 前川黛也 5.5
10分にはアラーノのミドル、39分には上田の決定機を阻止。何度も神戸ゴールを救ったが、結果的に3失点を喫した。
DF
22 西 大伍 6
ビルドアップでは珍しくボールが足につかない場面も。それでも60分にはイニエスタのCKをフリックし、藤本のゴールにつなげた。
17 菊池流帆 5.5
9分のJ・アラーノから土居、36分のL・シルバから和泉などクロスへの対応は光った。だが、上田の得点シーンでは寄せの甘さも。
25 大﨑玲央 5
上田と土居のプレスにビルドアップのリズムを狂わされた印象。78分にはJ・アラーノのアーリーヒットで飛ばされて3失点目を奪われた。
19 初瀬 亮 5.5
前半から積極的に攻め上がるも、J・アラーノに攻め上がり後のスペースを狙われた。守備では43分に和泉を見失い、2点目を許した。
MF
5 山口 蛍 6
前半はアンカーで相手の攻撃の芽を摘んだが、ビルドアップで苦戦。後半はインサイドハーフに入るも決定機は作れなかった。
14 安井拓也 5.5(HT OUT)
38分に田中からの浮き球パスに反応し、ワンタッチシュートもGK正面。見せ場はここくらいで、ハーフタイムにサンペールと交代した。
8 アンドレス・イニエスタ 6
18分には絶妙クロスで古橋の決定機を演出。60分には質の高いCKで藤本のゴールを引き出した。だが、いつもよりは精彩を欠いた印象だ。
MF
11 古橋亨梧 6
鹿島のプレスに苦しみながらも何度か個で打開。前線の起点になった。18分には得意のラインブレイクで決定機も。
FW
21 田中順也 6
22分には西からの浮き球パスを胸トラップし反転シュート。85分頃には粘りあるプレーでFKを獲得。得点はなかったが、存在感はあった。
9 藤本憲明 6.5(70分OUT)
52分に相手のバックパスを狙ってカウンターにつなげるなど、FWらしいプレーを見せた。60分には西のフリックに反応して得点し一矢報いた。
交代出場
MF
6 セルジ・サンペール 6(HT IN)
ハーフタイムに安井と交代しアンカーへ。L・シルバや土居などから厳しいプレスを受けるも高い技術で交わしてゲームを組み立てた。
FW
49 ドウグラス 5.5(70分IN)
藤本と交代。ロングフィードで鹿島のプレスを交わす前線のターゲットマンとして期待されたが、思うように機能せず。
監督
三浦淳寛 5
後半最初からサンペールを投入して流れを変えた。だが、藤本のゴールを機に鹿島に畳み掛けるような効果的な采配は見せられなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
鹿島 7
序盤から強度の高い守備で押し込み、ショートカウンターから前半に上田、和泉がゴール。1点は返されたが、土居の追加点で勝負あり。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6.5
18分の古橋のフリーシュートや、38分の安井の決定機などにも冷静に対応。CKから1失点したものの、好セーブ連発で勝利に貢献した。
DF
37 小泉 慶 6
30分頃のクロスブロックなど初瀬をほぼシャットアウト。イニエスタへの寄せも速く、神戸に思うような攻撃をさせなかった。
39 犬飼智也 6.5
神戸のクロスを何度も跳ね返し、藤本にはほぼ仕事をさせず。78分には土居のゴールへつながるJ・アラーノへの絶妙なフィードも。
28 町田浩樹 6.5
サイドへ流れる田中へのカバーリング、クロスへの対応など好守備で貢献。87分には菊池の決定機をブロックしてみせた。
14 永戸勝也 6
藤本にバックパスを奪われてピンチを招く場面も。だが、古橋から藤本へのクロスをスライディングで阻止したプレーなど貢献度の方が目立った。
MF
20 三竿健斗 6(82分OUT)
古橋や田中への寄せの速さなど、インテンシティの高い守備を見せた。攻撃面では上田の先制点につながるパスも供給した。
4 レオ・シルバ 6.5
最終ラインから最前線までプレーエリアが広く、まさに神出鬼没の働き。ボール回収率も高く、激しい守備でイニエスタも苦しめた。
11 和泉竜司 6.5
献身的なプレスバックなどの守備が光った。だが、今日は42分の追加点に尽きる。初瀬の視界から消えてパスを引き出したプレーはお見事だった。
MF
MAN OF THE MATCH
7 ファン・アラーノ 6.5(87分OUT)
42分には相手GKとDF間を抜く絶妙なパスで和泉のゴールをお膳立て。78分には土居のゴールもアシスト。勝利への高い貢献度でMOMに。
FW
8 土居聖真 6.5(87分OUT)
藤本のゴールで神戸に流れが傾きかけたなかで、値千金の3点目を決めた。守備面では神戸のパスコースを限定するクレバーなプレスも。
36 上田綺世 6.5(68分OUT)
19試合ぶりのスタメン出場。指揮官の期待に応える先制点を挙げ、試合を優位に運ぶきっかけを作った。和泉や土居、J・アラーノらと並びMOM級の働きを見せた。
交代出場
FW
9 エヴェラウド 6(68分IN)
先制点を挙げた上田と交代。ゴールに絡む働きはなかったものの、彼の力強いプレーは神戸のディフェンスラインを下げる効果があった。
MF
6 永木亮太 ―(82分IN)
三竿と交代。出場時間が少なく評価はなしだが、イニエスタへのサイドチェンジを阻止するなど、逃げ切りに貢献した。
MF
26 荒木遼太郎 ―(87分IN)
J・アラーノと交代で右サイドハーフへ。出場時間が少なく評価はなし。落ち着いたパス回しでうまく時間を消化させた。
FW
15 伊藤 翔 ―(87分IN)
土居と交代し、トップへ。出場時間が少なく評価はなし。ファーストディフェンダーとしてボールを追い回した。
監督
ザーゴ 6.5
整理された守備をベースにショートカウンターで加点。1点を返された後も巧みな選手交代で流れを引き戻すなど、見事な采配を見せた。
取材・文●白井邦彦(フリーライター)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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