見どころ・戦評
[J1第24節]鹿島1-0広島/10月24日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
相手の決定機逸に助けられた形ではあるが、エヴェラウドが挙げた虎の子の1点を守り切って完封勝利。終了間際の時間の使い方も見事だった。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
13分の危ない場面では素早い反応で事なきを得る。82分の川辺の強烈なシュートもしっかりとキャッチしてみせた。
DF
37 小泉 慶 5.5(66分OUT)
前半は攻め上がる機会が限られ、無難な内容。後半も特筆すべき働きは少なく途中交代。守備はソツがなかった。
39 犬飼智也 6.5
6分に中央からこじ開けて決定的なシュート。エアバトルでは強さを発揮し、クロス対応も落ち着いていた。
28 町田浩樹 6
前の選手と連動して敵の先手を取り、簡単に相手に前を向かせないプレーも。19分のヘディングシュートは決めたかった。
14 永戸勝也 6
攻撃面では得意のクロスで見せ場を演出するシーンはそこまで多くなかったが、守備面では堅実な振る舞いで完封に貢献。
MF
20 三竿健斗 6.5 MAN OF THE MATCH
57分の思い切ったミドルは枠を捉えなかったが、76分には正確なロングフィードでエヴェラウドの決勝点をアシスト。持ち味のタイトなディフェンスでミドルゾーンの守備を引き締める。攻撃でも守備でも頼りになるパフォーマンスだった。
4 レオ・シルバ 6
開始早々に惜しいシュート。周囲への素早いサポートでボールの流れを良くする。球際でもしぶとく戦った。
MF
7 ファン・アラーノ 6(75分OUT)
上手く中間ポジションをとってボールを引き出し、そこから良質な配給。途中交代するまで、チームの攻撃をリードした。
11 和泉竜司 6(66分OUT)
時間の経過とともに、気の利いたプレーが増える。63分には良い形でゴール前に侵入したが、シュートは打ち切れなかった。
FW
8 土居聖真 5.5(66分OUT)
56分、左からのクロスに巧みに合わせたがゴールならず。素早い戻りで相手のカウンターを潰した42分のプレーは素晴らしかった。
9 エヴェラウド 6.5(84分OUT)
三竿からのパスを胸でトラップしてそのまま持ち運び、丁寧なインサイドでのシュートで値千金の決勝点! 決まらなかったが29分のバイシクルシュートでも会場をわかせた。
交代出場
MF
25 遠藤 康 6(66分IN)
決定的な仕事はなかったが、状況に応じて適切にプレーを選択。いぶし銀のパフォーマンスで安定感をもたらした。
MF
6 永木亮太 6(66分IN)
85分、タッチラインを割りそうなボールに追いついてキープ。ファイティングスピリッツ溢れるプレーでチームを鼓舞した。
MF
26 荒木遼太郎 6(66分IN)
ニアゾーンを狙う動き出しで攻撃に勢いをもたらす。角度のないところに追い詰められてもクロスを上げる技術の高さも。
FW
36 上田綺世 6(75分IN)
期待されたゴールこそなかったが、身体を張ったキープや高い位置での懸命なディフェンスで勝利の確率を高めた。
DF
33 関川郁万 ―(84分IN)
犬飼と関川の2CBの真ん中に入る。フィジカルの強さを活かして、相手の反撃を許さなかった。
監督
ザーゴ 6.5
エヴェラウドを左サイドに移した瞬間に決勝点が生まれ、最後は5バックで逃げ切ってみせる。采配がズバリと当たる完封勝利だった。
[J1第24節]鹿島1-0広島/10月24日/カシマ
【チーム採点・寸評】
広島 5.5
前半の二度のビッグチャンスをモノにできなかったのが痛かった。後半に一瞬の隙を突かれて失点。決定力の差で勝点を失う。組織的なサッカーでは引けを取らなかっただけに、悔しい敗戦に。
【広島|採点・寸評】
GK
1 林 卓人 5.5
19分の町田の決定的なヘディングシュートは間一髪セーブ。ハイボールの処理も良かったが、エヴェラウドのシュートは防げなかった。
DF
2 野上結貴 5.5
入ってくる相手をしっかりと監視し、チャンスと見るや思い切った飛び出しも。失点場面では目の前にいたエヴェラウドを捕まえられなかった。
23 荒木隼人 6
圧倒的な存在感で鹿島攻撃陣の前に立ちはだかる。的確なカバーリングや強靭な対人守備など、能力の高さを見せつけた。
19 佐々木翔 6
少なくとも3度のシュートブロックなど、自陣ゴール前で集中力のあるディフェンス。自分の仕事は問題なくこなした。
MF
25 茶島雄介 5(58分OUT)
シンプルな仕掛けで右サイドから突破を試みるが、功を奏せず。思うように迫力あるアタックを繰り出せなかった。
8 川辺 駿 5.5
推進力あるプレーを見せるものの、デュエルでやや苦戦。82分の右足シュートは、相手GKに止められた。
6 青山敏弘 5.5(84分OUT)
チームを落ち着かせるパス捌きは、さすがの一言。だが三竿やL・シルバを相手にした中盤の攻防では劣勢の時間帯も。
24 東 俊希 5.5(77分OUT)
惜しみないランニングでチームを下支え。判断が遅れて好機を活かし切れない時も。71分の強シュートはGKにキャッチされる。
MF
14 エゼキエウ 5.5(58分OUT)
前節に続き先発。34分の左足シュートは惜しくもポストに嫌われて決められなかった。献身的な守備で奮闘。
10 森島 司 5.5
37分、フリーで放ったヘディングシュートはミートし切れずにバーの上。常に攻撃の糸口を探り続けたが、結果を出せなかった。
FW
9 ドウグラス・ヴィエイラ 5.5
5試合ぶりのスタメン。前線の基準点として味方の好機を演出し、自らは敵の背後を狙う動き。いずれもゴールには結びつかなかった。
交代出場
MF
29 浅野雄也 5.5(58分IN)
入ってすぐ相手のファウルを誘う鋭い突破。それ以外でも、スピード感溢れるプレーを見せたがゴールは遠かった。
MF
18 柏 好文 5(58分IN)
最初は右ワイドに入り、途中から左に回る。個で仕掛けようとしたが上手くいかず、本来の実力を出し切れなかった。
MF
50 藤井智也 ―(77分IN)
右ワイドから果敢に前へ進もうとしたものの、鹿島守備陣を崩し切るには至らなかった。
MF
7 野津田岳人 ―(84分IN)
中盤のセンターでチームを盛り立てようとしたが、狙い通りのシチュエーションは作れず。
監督
城福 浩 5.5
システマティックな戦いをピッチで表現させることはできていた。いかにゴールを奪うかという点で、もう一手が足りなかったか。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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