見どころ・戦評
[J1リーグ28節]FC東京0-4横浜/10月24日/味の素スタジアム
【チーム採点・寸評】
FC東京 4.5
立て続けの失点に加え、A・シルバのレッドカードと後半に乱れた。前半の決定機をひとつでもモノにしていれば、あるいは違う結末に。
【FC東京|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 4
キックの精度にやや不安。なかなか見せ場はなく、3節・川崎戦以来の4失点と厳しい結果に。
DF
3 森重真人 5.5
10分のヘディングシュートは決まらなかったが、自陣ゴール前ではまさに壁となって敵の攻撃を跳ね返す。チームは4失点も、個に目を移せばそこまで悪い出来ではない。
4 渡辺 剛 4.5
チャンスに繋げた16分のプレーは。ただ、失点に絡んだのも事実で厳しい採点に。
6 小川諒也 5
縦関係となった田川とのコンビネーションはまずまず。激しい守備で対峙したエリキを潰していたが、54分の対応にはまずさが。
22 中村拓海 5(81分OUT)
田川のヘディングシュートを演出した16分のクロスはドンピシャ。ただ、全体的に雑なパスが目立ち、攻撃にリズムを生み出せなかった。
MF
7 三田啓貴 5(59分OUT)
献身的に走り、守備にも貢献。39分のサイドチェンジも最高だったが、26分にフリーで打ったボレーシュートは決めたかった。
27 田川亨介 5(59分OUT)
16分にヘッド、19分に左足のシュートでGKを強襲。しかし時間とともに効果的なプレーが少なくなった点で残念だった。
31 安部柊斗 5
3分のGKへのプレスはグッド。長距離のランニングからチャンスに絡めるタフネスも評価に値。ただ、前半終了間際の決定機逸は大きな減点対象だ。
45 アルトゥール・シルバ 3.5(63分に退場でOUT)
中盤の少し低い位置でピンチの芽を摘む。だが0-2で迎えた63分に松原へのファウルでレッドカード。ある意味試合を壊した。
FW
9 ディエゴ・オリヴェイラ 5.5(86分OUT)
前半途中までは横浜の厳しいマークに苦しんだ印象。42分の突破、前半終了間際のチャンスメイクなど見せ場はいくつか作ったものの、エースとして期待に応えられたかは疑問。
11 永井謙佑 5(59分OUT)
10分と42分のヒールパスはお洒落。26分に左サイドから崩したプレーもパーフェクトに近い。しかし、51分の決定機逸は痛恨だった。
交代出場
FW
15 アダイウトン 5.5(59分IN)
永井に代わり2トップの一角に。67分の中村拓との連係には拍手も、強引なドリブル突破はゴールに結びつかなかった。
MF
28 内田宅哉 5(59分IN)
田川が交代で抜けた左サイドハーフを担当。80分のシュートはGKの正面で反撃への一撃とはならなかった。
FW
24 原 大智 5(59分IN)
右サイドハーフとして投入されたが、効果的に味方と絡めなかった。数的不利な状況でサポーターが薄かったのは致し方ないが……。
DF
37 中村帆高 -(81分IN)
中村拓が抜けた右SBに入る。終了間際、エリキに決められたあと、がっくりとピッチに崩れる姿が失点のショックを現わしていた。
MF
8 髙萩洋次郎 -(86分IN)
難しい時間帯での投入で、実際、出場時間が短く採点は不可。次節以降の試合での活躍を期待したい。
監督
長谷川健太 5
59分の3枚代えも奏功せず。0-2で、しかも退場者を出しては厳しいのは当然、監督自身も「負けるべくして負けた」とコメントしていた。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
横浜 7
ハードワークをし続け、J・サントスの先制弾をきっかけに流れを掴む。A・シルバの退場で数的優位になってからも油断せず、ゲームをコントロールした。相手のシュートミスに助けられた面もあるとはいえ、4-0という結果を評して採点を「7」とした。
【横浜|採点・寸評】
GK
1 朴 一圭 6
19分に田川の至近距離からのシュートを阻止したのはグッド。キャッチングにやや不安も、結果的に零封したのは評価に値した。
DF
5 ティーラトン 6
ハーフスペースにも積極的に顔を出すなど広範囲をカバー。攻撃面では特に後半のオーバーラップがきいていた。
15 伊藤槙人 6.5
D・オリヴェイラの突進を止めた23分のディフェンスに魂を感じた。後半に入るとより集中を増し、FC東京の攻撃を跳ね返した。
27 松原 健 6
後手に回るシーンも何度かあった半面、思い切りのいい攻撃参加も。ペースを握った後半は前半以上に安定したプレーを披露した。
44 畠中槙之輔 6.5
D・オリヴェイラとのマッチアップは見応え十分。マークがルーズになる場面もあったが、致命的なミスはなく無失点で乗り切った。
MF
6 扇原貴宏 6.5
長短のパスを使い分けつつ、巧みなフェイントで敵の重心をずらす。行動範囲はそこまで広くなかったが、見事なゲームメイクだった。
8 喜田拓也 6.5
地味ながらもしっかりと中盤のバランスを取っていた。スペースに顔を出す動きで味方をサポートしていた点はなかでも光った。
9 マルコス・ジュニオール 5.5(64分OUT)
15分のヒールパスは周りがよく見えていることを示すプレー。足もとのコントロールはさすがも、大きな違いを作り出すには至らず。
FW
17 エリキ 7
D・オリヴェイラを止めた21分のスライディングタックルが印象的。54分にJ・サントスの先制点をお膳立てし、終了間際にはダメ押し弾と決定的な仕事をした。
MAN OF THE MATCH
37 ジュニオール・サントス 7(81分OUT)
前半は森重と渡辺の両CBにだいぶ持ち味を消された。しかし54分に先制点を決めると、56分に追加点。守備面での貢献も含め、文字通り勝利の立役者となった。
38 前田大然 6(81分OUT)
攻守両面でアグレッシブにプレー。高速ドリブルで敵をかく乱させるなど良い働きをした。無得点も印象は決して悪くない。
交代出場
MF
39 天野 純 6(64分IN)
67分のシュートは相手にブロックされてしまったが、82分に見事なボールタッチ、パスから攻撃を演出した。
FW
45 オナイウ阿道 -(81分IN)
J・サントスに代わりCFに入った。水沼のクロスを枠内にも打てなかったのは残念。頭を抱えた本人が大きなミスだったことを誰よりも理解しているだろう。
MF
18 水沼宏太 6.5(81分IN)
右ウイングを担当。85分に左サイドのエリキへ絶妙のパスを送れば、その直後にはオナイウに絶好のクロスを供給した。そして終了間際にはオウンゴールを誘発と短い出場時間で存在感を示す。
監督
アンジェ・ポステコグルー 7
攻撃的な姿勢を貫き、アウェーで白星を掴む。水沼の投入が見事に当たった点も評価に値した。結果として4-0は上々だろう。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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